自分から親切をしようとする人は多いと思います。
しかし、他人の親切に気づく人は案外少ないものです。
これは自分の行為に注意が向けられてしまい、周囲のことに気づかないことが原因です。
「でも、他人の親切に気づくかどうかなんて大した問題ではないんじゃ?」
確かにそういう見方にも一理あります。
こちらとしては相手を助けようと思って親切をするわけなので、見返りはどうでもいいことだからです。
ただし、他人の親切に気づくことにも意味はあります。
さらには他人の親切を探すことにも。
今回は他人の親切を探すことについて考えます。
なぜ他人の親切を探すのか
まずは他人の親切を探した方がいい理由をご説明します。
視野が広がる
自分が行っている親切だけを見ていても、範囲は限られます。
他の人との比較なしに自分がどの程度なのかという判断はできません。
優劣をつける必要はないですが、他の人がどんな親切をしているか探すことは、間違いなく視野を広げてくれます。
参考になる
他人がやっている親切を見つけることができれば、それを自分の親切に活用することができます。
それは何も成功事例に限りません。
他人の失敗を参考にして、自分が行う親切をブラッシュアップすることもできるのです。
感謝できる
自分が気づかなかっただけで、他の人がしてくれた親切があるかもしれません。
そうしたものを探すことによって、感謝の気持ちが出てきます。
そのままならスルーしてきたことに対して、ありがとうと言えることは精神的に前向きな気持ちにさせてくれるでしょう。
他人の親切を見つけるには
では他人の親切を見つけるためにはどうしたらいいのでしょうか。
必ず見つける方法はないにせよ、見つけやすくする方法をご紹介します。
【STEP1】よかったことを探す
まずは過去に起きた出来事で、よかったなと思えることを探しましょう。
と言ってもそれだけでは思い出しにくいので、以下のポイントから考えてみてください。
・いつ起きたことか?
例:1週間、1ヶ月、1年
・どこで起きたことか?
例:職場、学校、家庭、などよく行く場所
・誰が一緒にいたか?
例;同僚、友達、家族など
・なぜ、よかったと思えたのか?
例:安心した、仕事が片付いた、楽しい時間を過ごせた、など
【STEP2】自分の貢献を考える
よかったと思える出来事を見つけたら、それについてのあなた自身の貢献を考えてみましょう。
考える軸は「何をしたのか」と「貢献の割合」です。
この段階ではどちらも適当に書いてください。
次のSTEPで修正するので、なんとなくでOKです。
ちなみに考えは紙に書き出すことをオススメします。
頭だけで考えるのも悪くはないのですが、思い出していくと初めの方のアイデアを忘れてしまう可能性があります。
【STEP3】他人の貢献を考える
自分の貢献を考えたら、次は他人の貢献です。
考える軸は同じく「何をしたのか」と「貢献の割合」です。
ただし、まずは「何をしたのか」を徹底的に書き出してください。
そして自分の貢献と比較しながら割合を考えてみましょう。
そうすると他人の貢献の中に、自分にとってよかったと思えるものが見えてきます。
これが親切に当たる可能性が高い行為です。
注意点
他人の親切を見つける方法の注意点です。
本当の因果関係はわからないと理解しよう
実際になんらかの測定を行わない限り、本当の因果関係は分かりません。
今回ご紹介した方法を使うことで他人の親切に気付きやすくなることは確かです。
しかしそれが事実かどうか、正確かどうかはまた別の話になります。
大切なのは正確な物事の把握よりも、物事を把握しようという意図を持って、他人の親切を探すことなのです。
まとめ
・他人の親切を探すことはメリットいっぱい
・正確に把握はできないけど、推測はできる
・探すことや気づくことに価値がある
ではまた!
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