相手の立場になるための親切な想像力トレーニング

紙に書かれたアイデアが実体となりつつある

こんにちは。見習い研究員のHIROです。

これまで親切をうまく行うためには「相手の立場や視点を理解することが重要」という話をしてきました。

例えば、方法の一つとして「洞察力」を身につけましょうとか。

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今回はもう一歩進んで親切のための「想像力」を鍛える方法を考えます。

目次

親切な想像力とは

なぜ想像力が必要か

常に情報は不完全だからです。

理想を言えば親切をするにあたって、相手の情報が全て得られたら良いのですが、そうもいきません。

どれほど洞察力が優れていても、外見からわかることに限界はあります。場合によっては見切り発車で親切をする場合が出てきます。

問題はどの程度わかっていないかです。

全体を掴むのは難しいですが、それでも一つ一つチェックボックスにレ点をつけるように、事実を積み上げていけばある程度はわかるでしょう。

困るのは、その結果わからない部分が過半を超える時です。

その時に役立つのが想像力です。

限られた事実や手がかりから、相手の状況を想像する。

蓋然性の高い推測ができたら良いのですが、それすらできないほど何もヒントがない場合もあります。

この場合、思考を飛躍させることが一つの突破口になるでしょう。

親切な方向に想像する

思考を飛躍させるときに注意したいのが、極論に捉われてしまうことです。

極論は思考を広げるのに役立ちますが、それを結論のごとく扱うのは危険です。

そこでおすすめなのが親切な方向に想像することです。

ポイントは以下の通りです。

・善悪の判断をしない

・想像のパターンを増やす

・相手は困っていると仮定して考える

ネガティブな極論を思いつくと、あたかもそれが真実かのように考えてしまいます。

例えば相手が悪意を持っているのではないか、何かこちらから奪おうとしているのではないかなどです。

もちろん真実である可能性はあります。

一方であなたの親切を必要としている場合もあり得ます。

だから上記のポイントに沿って想像してみてください。

思い込みは視野を狭くするところからやってきます。

狭くなるのは何かに注意を向けてしまうからです。

でもあらかじめ視野を広げる工夫を、自分の頭の外側に置いておけば、こうしたデメリットを受けなくても済むことでしょう。

どうやって鍛えるか

では具体的にどんなトレーニングをして、親切な想像力を身につければいいのでしょうか。

いくつか私が行っているものをご紹介します。

最初に思いついたことを否定する

最初のアイデアは大体良くないです。

バイアスがかかってますし、よく練られていないので初歩的な見落としや勘違いをしていることが多い。

なので最初のアイデアはメモを取った上で横に置いて、「他の可能性はないか」と考えます。

最初のアイデアはいわば出発点です。

そこからどこまで行けるのか、どの方向へ行くのかを決めるのに役立ちます。

事実と事実の隙間を埋める

絶対間違いない事実を収集し、整理します。

ここでいう整理とは事実と事実の関係を考えることです。

この作業を行うことで、自分が何を知っていて、何を知らないかが見えてきます。

例えばAさんが遅刻したとします。

この場合、遅刻したことは事実です。

また、あなたはAさんが最近スマホゲームにハマっていることを知っています。これも事実です。

ここで「Aさんはスマホゲームにハマって、夜更かしをしたので寝坊して遅刻した」と結論づけたとします。

さあ、想像が出てきました。上記の例で言うと「夜更かしをしたので寝坊して」の部分が想像です。

本当にそうなのでしょうか。

以下のことについて、あなたは知っているのでしょうか。

・どんなスマホゲームにハマっているのか

・ゲームは毎日どれくらい、どの時間帯に行っているのか

・遅刻した当日、夜更かしをして寝坊をしたのか

・前日にAさんが何をしていたか

このように細かいディティールを考え始めると、別の想像が出てきます。

・ゲーム以外に何か原因があったのではないか

・当日の朝、本人の責任ではない何かがあったのではないか

・夜眠れなくなるような心配事があったのではないか

・そもそも遅刻だったのか。こちらが時間を間違えているということはないか

事実と事実の隙間を埋めるということは、さまざまな可能性を考慮するということです。

一つの想像で埋めるのではなく、たくさんの想像で事実の隙間を埋めていきましょう。

事実確認をする

振り返りを行うためにはフィードバックは欠かせません。

どれほど詳細な想像をしたとしても、時として事実は全く違っていることがあります。

まして個人で思いつくことなど、限界があるに決まっています。

最良のフィードバックは結果が出てから行う調査です。

もちろんこの方法にも限界はあります。

個人情報は当事者に聞き取りをしなければいけない部分が多く、正直に話してもらえるかは不確実だからです。

それでも本人が話したという事実は残ります。それが嘘だったとしても、なぜ嘘をついたのかという次の分析につながっていきます。

親切は一回で終わるものばかりではありません。

むしろ人間関係が続く限り、将来に渡っても行う可能性が高いです。

当時知ることのできた事実に加えて、後から得られた事実を丁寧に確認することは、想像力のレベルを確かめるとともに高める効果もあります。

まとめ

親切な想像力トレーニング
  • 事実と想像を厳密に分けよう
  • 事実と事実の隙間を埋めよう
  • 事実確認をして想像力のレベルを測ろう

トレーニングは繰り返し行わないと力がつきません。

しかし少しずつでも相手の立場を想像する能力が身につけば、格段に親切のレベルが上がります。

今回の記事がもっと相手に寄り添った親切を行うことに少しでも役立つことができたら幸いです。

ではまた!

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