こんにちは。見習い研究員のHIROです。
親切な人にありがちなことの一つとして、自分に対して親切にできていないということがあります。
これは周囲の人に優しくしようとするあまり、自分のことを後回しにして、結果としてできていないというケースがほとんどかと思います。
今回は自分に対する親切を疎かにすることの何が問題なのか、どうしたら自分に親切にすることができるのか、考えます。
自分に親切をしない問題
他人に親切をしない以上に、自分に親切ができないことは問題です。
以下では自分へ親切をしないことによるデメリットをご説明します。
自分が苦しくなる
相手のことにかまけて、自分のことを疎かにすると物心両面から疲弊していきます。
もちろん100%相手に尽くすという人は少ないでしょう。
しかし自分のリソースを顧みず、相手に惜しげもなく与えてばかりだと、自分を良くするための活動に注力できずに人生の満足度が下がる可能性があります。
他人に親切ができなくなる
自分に力がなくなってくれば、自然とできることは減っていきます。
そうなれば他人に親切することも難しくなっていくのです。
親切のためには何らかのリソースが必要です。他人への親切を優先させすぎて、そのリソースを回復・増強させることを怠れば、やがて枯渇します。
農家さんが全てのモミを食べ尽くさないように、全ての力を他人のために使うことは非現実的な行動です。
周囲が辛くなる
自分に親切をしない人や自分を大切にしない人を周囲の人はどんな目で見ているでしょうか。
初めは「優しい人だな」とか「立派なことだ」と思ったかもしれません。
しかし時が経てば、「そこまでしなくても」「少しは休めば良いのに」と気の毒に思い始めます。
周囲にとって嫌なのは、そうした人がいることで自分たちも同じように親切にしなくてはいけないというプレッシャーや罪悪感を感じることです。
自分のことは見えにくい
上記はかなり極端な例かもしれません。
そんな人はあんまりいないんじゃないか、という意見もあるでしょう。
しかし恐ろしいのは、程度の差はあるものの、こうした状況が起きていることに多くの人は鈍感であるということです。
そもそも感情を仕分けすること自体が難しいです。様々な出来事と様々な感情が結びついているので、正確な因果関係や自分の感情を理解しにくいのです。
例えばイライラしているとしても、それが昨日職場であったトラブルが原因なのか、寝不足のせいなのか、週末で疲れているからなのか、明確な原因を特定できないのが人間なのです。
あなたの身に起こるネガティブなことの原因全てが、あなた自身を大切にしなかったためではないでしょう。
しかし自覚が難しい以上は、そうしたことがありえると備えた方が合理的と言えます。
自分に親切をする方法
では自分への親切にはどんなものが考えられるでしょうか。
時と場合によりますが、いくつか候補をあげることはできます。これらをチェックして少ないなと感じたら、意識的に増やすことをお勧めします。
休む
人間、何事も体が資本です。
代表的かつ最も重要なのは睡眠ですが、眠る時間を確保するのが難しいという人は多いでしょう。
お勧めなのは日中にしっかりと休憩を取ることです。
休憩を計画的に取ろうとすると、必然的に他のタスクを見直すことになります。その結果、より生産的な働き方や他の人にお願いできそうなタスクが見えてきます。
日中の負荷を減らし、自分の時間も確保する。そのためには「まず休む」と決めることです。
美味しいものを食べる
健康といえば、食事の大切さは強調してもしたりません。
しかし日々忙しくしてると、食事なんて取れれば良いという考えに陥りがちです。
栄養バランスや加工レベルに注意した食事が毎日できれば良いですが、忙しいとなかなか難しいでしょう。
ただ、工夫の余地は十分あります。
例えば週末は好きなメニューを自炊するとか、旬の果物でちょっと高いものを買ってくるとか、やりやすいところだけでも工夫してみることです。
面白いもので、1つ変えてみると「じゃあ平日も水曜は自炊してみようか」とか「旬の野菜でサラダでも作ろうかな」と他に意識が向き始めるのです。
読書や勉強をする
自分を強くすることで親切をする能力は高まります。
であれば読書や勉強などのインプットは重要です。
親切のためのインプットというのは特にありませんが、新しい知識は確実に親切の幅を広げてくれます。
いつ何が役に立つかはわかりません。でも自分のためになりそうな内容であれば、それは自分だけでなく他人も助けることができます。
運動をする
適度な運動が心身の健康に良いことは、広く知られていることです。
しかし多くの人がわかっていても、習慣化している人は少ないのが現状です。
令和元年(2019年)に厚生労働省が行なった調査では「1回 30 分以上の運動を週2回以上実施し、1年以上継続している」人は男性で約3割、女性で約2割と非常に少ないことがわかっています。
定期的な運動によって身体の調子を整えることで、他人に親切をする余裕も生まれます。
好きな人と過ごす
嫌いな人と一緒にいるより、好きな人と過ごした方が心は安らかです。
悩んでいる人や苦しんでいる人に「大丈夫?」と声かけるように、好きな人と過ごすことで自分自身の心に潤いを与えるようにしましょう。
この時注意したいのは、普段のストレスの一方的な吐け口として相手を利用しないことです。
特に相手があなたのストレスの原因となった物事をよく知らない時は、その時の話をしない方が良いです。
知らない状態でグチを言われても、どう返して良いのか困惑します。また、自分の知らない人の悪口や批判を言われても気分が悪いだけです。最悪、あなたが批判されることにもなりかねません。
ちなみにグチを言いたいのであれば、日記など文章で書き出すのがお勧めです。
したいことをする
最高のストレス解消法であり、あなたをより良くするのに最も効果的な方法の一つです。
もちろん法に触れることとか道徳的にいかがなものはしない方が良いですが、そうでないなら積極的に実行しましょう。
旅行に行く、映画をみる、カフェでまったり過ごす、プールで泳ぐ、美術館で絵画を鑑賞する、イベントやセミナーに参加する、などなど。
忙しい毎日でふと思いついたことをメモしておき、実際に予定に入れてしまうのです。
あなたの心の声を丁寧にキャッチして、大切に取り扱いましょう。
まとめ
人に親切をするためには、自分に親切をしましょう。
言うのは簡単ですし、あなたも頭では理解していると思います。
でも、いざやろうとしてもうまくできない。
今回の記事が、そんなあなたに考えるための軸を提供し、改善するためのヒントにしていただければ幸いです。
ではまた!
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