こんにちは。見習い研究員のHIROです。
今回は電車での親切について、実践編となります。
注意事項
今回の実践編は、具体的であるが故に、以下のようなデメリットが発生する可能性があります。
他人の悪いところが目につく
おそらく今回最大のデメリットがこれです。
親切を説明することは、不親切を説明することにつながる場合があります。
つまり「〇〇するのが親切なのに、なぜあの人はしないのか。無礼ではないか」となるのです。
具体的な親切を紹介することで相手の至らなさに目が行くことは、仕方ないことである一方で、その後の行動について注意が必要です。
簡単な対策としては、相手の不親切が目についた時に「何かそうせざるを得ない事情があったのだろう」と考えて、その理由を想像してみてください。
自分の行動に不安を感じる
次にありそうなのがこれまでの行いを反省し、自分自身を責めることです。
それ自体はそれほど悪くはないのですが、問題はそれが行きすぎて自分の振る舞いに自信がなくなってしまった場合です。
親切は万能ではないので、時として矛盾した行為が、いずれも親切になり得ます。
逆を言えば、どんなことをしても不親切になる場合もあり得るということです。
そう考えると自分の行動に、自分自身で厳しい査定を入れるようになっていきます。
対策としては、「普通のことだ」と考えて、周囲の人たちを見てみましょう。何かしら人に迷惑な行動をしている人はいます。でもほとんどは無意識なので、特に悪気を持っていません。
自分の行為はありふれたもので、いちいち責め立てるものではなく、気づく範囲で直せば良い。そうした態度で自分に接してみてください。
完璧な人間などいない
完璧な振る舞いができる人などいません。
相手にも自分にも完璧を求めたら、出来もしない約束を守ろうとするようなもので、苦しいだけです。
できるところをできる限りやればいいのです。
実践編
ということで前置きが長くなりましたが、以下本編です。
①駅構内
まずは電車に乗り込むまでを解説しましょう。
親切は駅構内の移動からすでに始まっています。
人にぶつからないように歩く
何を当たり前のことを、と思うかもしれません。
しかしこれができていない人は意外と多いものです。
原因は無意識のうちに以下の行動をとっているためです。
これらの原因を意識して、減らすだけでも周囲に相当親切な行動をしていることになります。
腕を大きく振って歩く
腕を大きく振ると間違いなく人にぶつかるリスクが大きくなります。
相手に危害を加えるだけでなく、自分が予期せぬ怪我を負う可能性もあります。
スポーツを行うのであればいいかもしれませんが、駅構内には様々な人が行き来をしています。腕はなるべく動かさないか、動きを小さくし、なおかつ周囲にぶつからないか確認をしましょう。
前方不注意
周囲、中でも進行方向を見ていないと人にぶつかりやすくなります。
原因は様々ですが、やはり「歩きスマホ」の危険度がずば抜けて高いです。
移動という活動中にも関わらず、別の何かに注意力を大きく割いているのですから、危険が迫ってきても気が付かないのは当然でしょう。
長時間でなくても、本当に数秒で目の前に人が出てきて接触する危険があります。
逆に周囲を確認し、そうした相手を避けるようにすれば、相手に対する親切になると同時に自分の安全を確保することにもなります。
荷物の死角
手足など自分の感覚がわかる部位であれば、接触を避けられるかもしれませんが、意外と気づかないのが「自分の荷物」です。
リュックサックや鞄、スーツケース、ハンドバック、買い物袋など。
これらは相手にぶつかっても、衝撃がこちらに伝わらなければ、接触に気づくことはありません。
また厄介なことに、こちらからぶつかったのか、相手からぶつかったのかわからないことが多く、反射的に相手のせいにしてしまうとトラブルのもとになってしまいます。
そうした接触が起きないように荷物の位置や動きに注意し、接触が起きないようにすることは立派な親切だと言えるでしょう。
立ち止まらないように注意する
基礎編でもお伝えしましたが、駅構内で親切を行うポイントはスムーズな移動にあります。
立ち止まらないだけで、あなたは多くの人の役に立つことができます。
さらに以下のポイントに注意して行動するだけで、より効果はアップします。
エスカレーターの出口は早足で
意外と知られていないことですが、エスカレーターの出口は渋滞が発生しやすい場所です。
エスカレーターに乗っていると、いわゆる「スキマ時間」が発生します。
その間に同行者と会話をしたり、スマホをいじったりして、移動するという主目的から注意が低下します。
やがてエスカレーターを降りる時になって「あれ、どっちに進むんだっけ」「あ、財布出しておかないと」など慌てることになります。
その結果、エスカレーターを降りた後の動作が遅くなり、最悪立ち止まって対応することになるのです。
これを理解し、エスカレーターを降りるときにとりあえず空いている方向に早歩きで進むということを行うだけで、後から来る人の邪魔をせずに済みます。
相手の進行ラインに入らない
フロアを歩いていると、どうしても人と交差する瞬間があります。
この時、相手の動きが読めればいいのですが、現実にはなかなか上手くいかないことが多いです。
お互い同じ方向に進もうとして、気まずい思いをした経験のある方も多いかもしれません。
おすすめの対策は、相手の後ろに回ろうとすることです。
相手の後ろに回ろうとすれば、自然と大きく迂回することになります。
ギリギリで避けようとするから失敗します。空いているスペースがあるのであれば、活用して回り込みましょう。
また、交差しそうな相手を見つけたら、相手との距離が十分にあるうちに、先に道を譲るような形で横にずれるというやり方もあります。
どうしてこちらが相手に合わせなくてはいけないのか、と思う向きもあるかもしれませんが、相手があなたと同じように親切をしてくれるとは限りません。
自分から動くことで、相手にも自分にも親切にすることができるのです。
道に迷わないように準備しておく
時折、駅構内で案内表示をじっと見ながら、通路のど真ん中で立ち止まる人がいます。
そうせざるを得ない人はいますが、そうしなくていいのであれば避けたいところです。
初めての駅やルートでは仕方がないところではありますが、せめて乗り換えの路線が何番であるとか、どの方角の口から出ていくのかとかは事前に調べることができます。
ほとんどの駅では親切にも「〇番ホームはこちら」というような標識がそこかしこにあります。中には駅員さんのお手製のものと思われる標識もありますから、その親切心には感謝しかありません。
準備をしておくことで、誰かの親切に気づきやすくなる好事例ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
駅構内だけでもかなり気をつけるポイントがあったと思います。
細かい話をすればキリがないのですが、今回ご紹介した内容に気をつけて、行動を少し変化させるだけでも、周囲からしたらかなり大きな親切に感じるでしょう。
あるいは誰も気づかないかもしれませんが、あなた自身は知っています。
いずれにしても、何か具体的な親切をしたいという方に今回の話が役に立ったのであれば幸いです。
次回はいよいよ電車内です。
ではまた!
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