こんにちは。見習い研究員のHIROです。
前回は親切における失敗とは何かについて説明しました。
では実際に失敗をしてしまったらどうなるのか、立ち直るとはどうなることなのか解説をしていきます。
失敗するとどうなるか
失敗の状況はそれぞれ違うと思いますが、共通しているポイントとして以下の3つをあげます。
精神的にショックを受ける
良いと思ってやったことが、却って迷惑となったら誰でも凹みます。
ゼロからマイナスではなく、プラスからマイナスに転じるので、ショックはより大きいといえます。
精神的ショックの厄介なところは、最初のミスによるダメージが、次のミスを呼び寄せることでしょう。
状況を改善しようとして、短絡的な行動を取りやすくなります。
また動揺しているため、視野が狭くなり、別の危機に気づきにくくなってしまいます。
ミスの否定や否認、矮小化など本来であれば愚かだと思うような行動に走ってしまうのもこの時です。
やる気をなくす
自分のやったことがネガティブな結果を招いたとすれば、大抵の人は同じことをやらないようになるでしょう。
期待した成果が出ないから止めるというのは、その行動においては合理的な態度です。
問題はその態度が別の親切へ拡大してしまうことです。
何か親切をする機会があったとしても、失敗を回避しようとして、親切そのものを避けるようになる。
やがて親切そのものを避けるために、人に興味を持たないようにする。
失敗に対して「二度と起こさない」という動機自体は立派なものですが、その解決策が「二度と挑戦しない」では大きな機会損失が発生します。
周囲からの評価が低下する
「親切に失敗したくらいで周囲の評価は下がらないでしょ?」と思うのは以下を読んでから判断してみてください。
人間は利益よりも損失に注意が向きます。
親切に失敗した結果、周囲の意識は「親切をしようとしたこと」よりも「失敗をやらかしたこと」に向きます。
どんなに正しい動機で行動しても、結果が悪ければ、その行いはネガティブな印象を持たれてしまうのです。
するとどうなるか?徐々に親切を受けてもらえなくなります。
親切ができないということは、名誉挽回の機会がないということですから、悪い印象がそのまま定着してしまいます。
「良いことをしようとしたから大丈夫」「そのうちわかってくれる」では周囲の評価は落ちることはあっても回復することはないと考えましょう。
失敗の悪影響は必ず起こるわけではない
注意したいのは、上記のような失敗の影響が必ず起きるわけではないということです。
悪影響の対策をするのは重要ですが、予想と実際に起きていることを混同しないように気をつけましょう。
立ち直るとはどういう状態か
具体的に立ち直るという状態は以下の3つができている状態です。
再び親切ができる
ある行動が失敗したあと、次に取る選択肢は2つです。
止めるか、続けるか。
止めた方がいいことはあります。睡眠不足とか暴飲暴食とか。
しかし親切は違います。成功するまで続けた方がいい性質のものです。
続けた方がいいとわかっているものを、何らかの理由でできていないとしたら、非常にもったいないこと。
立ち直ったと言えるためには、親切を再び試すことができることが必要です。
失敗から学ぶ
何事も失敗はつきものです。
そして何度も同じような失敗をします。
あなたの努力や能力が足りないわけでも、性格が悪いからでもありません。
失敗から学べていないだけです。
失敗は複数の要素から出来上がっています。
この単純な事実を無視して、目につく部分だけに原因を求めると、何度でも失敗します。
親切という行動を分解して見てください。
関係者だけでも何人もいるでしょう。場所や時間、手順、程度、使った道具、方法。親切は無数の要素で成り立っています。
表面的な原因、自分が悪い、相手が悪い、周囲が悪い、だけではとても説明がつきません。
もちろん範囲は無限に広がっているので、全ての要素を検討するのは無謀です。
しかし大きく関わっているものは何か、整理することはできます。
「〇〇が悪い」という思い込みは捨てて、事実を拾い集め、失敗から学びましょう。
成長する
学ぶ人は間違いなく成長できます。
自分の失敗から学ぶのもいいですが、直接的に向き合えなくてもいいと思います。
全く別の方法を使って、全く別の親切をすることだって、総合的に考えればポジティブに評価できます。
特に失敗の度合いが大きいと、冷静に向き合うには時間がかかります。
これは経験もないのにいきなり高い山にチャレンジするようなもので、焦って繰り返してもダメージを負うばかりという状況になりかねません。
別の山に登って勉強することが、却って成長へ繋がることはあり得ます。
まとめ
誰だって失敗は嫌なものです。
しかし失敗がどんなもので、どうすれば対処できるのか知っていれば、向き合うことができます。
次回はいよいよ失敗から立ち直るための方法について解説します。
今日はここまで。ではまた。
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