「何かを始めたら、最後まできっちり終わらせる」
こうした意志を持った人は責任感が強く立派に見えます。
確かにビジネスや学業、生活習慣の改善などには良い影響を及ぼすことが多いでしょう。
成功するまで行うことが失敗しないコツ、みたいなところがありますしね。
しかし親切についてはどうでしょうか。
え、親切も最後までやった方がいいんじゃ?
実は親切については最後まで行わない方がいいこともあるのです。
今回は親切について途中で止めるタイミングの見極め方と、止める方法についてお伝えします。
・何事も最後までやらないと気が済まない
・飽きっぽいので、なかなか最後まで続けられない
親切を最後まで行うとは
まずは親切の終わりとは何か、最後まで行うとは何かについて考えていきます。
相手が満足する
相手が満足するまで親切にできれば、最後までできたと見なせるでしょう。
どのように判断するかは難しいところですが、以下のような態度が表に現れていれば満足している可能性が高いです。
目的を達成する
親切を始めるにあたって、達成しようとしていた目的が果たせれば終了です。
例えば、
・道案内をして、行きたい場所に到着する
・電車で席を譲って、座ってもらう
・わからないことについて教える
など親切の目的が明確であれば、終わりも測定しやすいです。
期限が終了する
親切の中には期限を区切って行うものがあります。
主に相手の代わりに何かをする場合が多いです。
特定の行動というよりは、必要に応じて相手に提案するタイプの親切ですね。
親切で感じる違和感の正体
親切を最後までやり遂げられれば一番いいのですが、途中で「変だな」「おかしい」など違和感を感じることがあります。
こちらが感じる違和感の正体は何なのでしょうか。
相手が不満に思っている
一番感じやすいのが相手の不満です。
良かれと思って始めた親切も、相手にとっては不快に感じることもあります。
特にこちらと相手でイメージが違う場合には、最初はOKを出してくれたとしても、相手にだんだんとストレスを与えることになりかねません。
不満は表情や仕草、声色など態度に現れるため、比較的簡単に気づくことができます。
しかしこちらは「いいことをしているはず」という思い込みがあるので、違和感を感じつつも親切を止めることができないのです。
失敗の予兆がある
失敗の予兆を感じていることが、違和感の正体である可能性があります。
後から自分が見落としている点に気づき、行動を修正するのは普通のことです。
しかし親切は相手があることなので、最初にしようとしたことを改めるのにためらいが出てきます。
はっきりと意識しなくても心のどこかでは、
うまくいかないかもしれないな・・・
でも決めたことだから、とりあえず最後までやろう
こんなふうに思っており、それがもやもやとした違和感になっているのです。
期限が延長になりそう
違和感の正体は、親切に使う時間が延長になるかもしれないという危惧かもしれません。
始める時に「〇時まで」などと期限を区切ったはずなのに、それが破られそうになっていると感じているのです。
親切を途中で止める方法
では違和感を感じた時に親切を途中で止める方法はあるのでしょうか。
ポイントは相手が決めることにあります。
以下でご説明しましょう。
相手に任せる
相手の了承が得られれば、最も穏便な方法です。
相手が不満に思っていた場合でも、失敗しそうな場合でも使えます。
任せ方の一例としては、
などが伝えやすい話し方です。
いずれも相手に選択肢を提示して、相手の主体性を引き出すことがポイントになります。
相談する
どうすればいいか、相手に相談します。
最初の提案やイメージと違うことを認めた上で、
これからどうしようか?
と一緒にベストな選択肢を考えていくのです。
タイミングは早ければ早いほどいいので決断力が必要な方法ではありますが、その分成功率も高い方法となっています。
事前に伝えておく
「こうなったら、こうする」と事前に伝えておくのも有効な方法です。
失敗を予測する必要があるので難易度は高いですが、相手の同意が最も得やすい方法になります。
親切を受ける側も懸念点が事前にわかっていれば準備できますし、見えているリスクであれば受け入れられるでしょう。
特に比較的時間がかかりそうな親切において、状況の変化に対応しやすく威力を発揮する方法です。
まとめ
・親切を止めるという選択肢を持とう
・違和感は自分からの合理的なアラート
・方法をいくつも検討すれば、途中でもやめられる
ではまた!
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