周囲の人を観察していると、
「その能力、もう少し人に親切するのに使ったらいいのに」
と思うことがあります。
そう思う相手は大抵あんまり親切とは言い難い行いをしている人です。
ただ、その人の性格がどうこうという問題ではありません。
おそらくご本人としても能力をどう活かしたらいいのか、わかっていないのではないでしょうか。
今回はそうした人に向けて、持っている能力を親切する力に転用するための方法を考えます。
ある能力を親切に転用する方法
それでは自分の持つ能力を別の能力へ変換する方法をご紹介していきましょう。
目的としては親切に使うためですが、親切以外にも使えますのでぜひご覧ください。
自分が持つ具体的な能力を整理する
まずは自分の持っている能力の整理です。
次の質問をご自身にしてみましょう。
「自分はどんな能力を持っているのだろう?」
と言ってもこの質問自体がいささか抽象的ですよね。
では、もっと具体性を上げるために、以下のフレームに沿って考えてみてください。
①一週間のうち、時間を多く過ごす場所ベスト3を思い出してください
②その場所で何をしているか、1つの場所につき1つ以上書き出してください
※行動については重ならないよう注意
③書き出した行動を細かく分解してみてください
回答は以下のような感じになるかと思います。
①1位 自宅、2位 職場、3位 スーパーなどお店
②リラックスする、仕事をする、買い物をする
③分解すると、
リラックスする→料理をする、掃除をする、お酒を飲む、お風呂に入る、本を読む
仕事をする→メールを書く、打ち合わせをする、電話をする、資料を作る、車を運転する
買い物をする→商品を探す、比較する、予算に合わせる、商品を調べる、組み合わせを考える
この③で出てきた項目が今持っている能力です。
探した能力が親切に使えそうか確認する
では探し出した能力が他の場面で使えないか確認していきましょう。
ただし全てを検討するのは大変なので、絞り込みを行います。
まずは場所ごとの垣根を取り払ってください。
料理をする、掃除をする、お酒を飲む、お風呂に入る、本を読む
メールを書く、打ち合わせをする、電話をする、資料を作る、車を運転する
商品を探す、比較する、予算に合わせる、商品を調べる、組み合わせを考える
この中で時間や場所を限定するものや他人に使いにくいものは転用が困難なので削除します。
料理をする、掃除をする
メールを書く、電話をする、資料を作る、車を運転する
商品を探す、商品を調べる
だいぶ絞れてきました。
ではこの中で自分が苦手としていること、やりたくないことを消してみましょう。
料理をする
メールを書く、資料を作る
商品を調べる
ここまで残ったものが、他の親切に転用できる可能性が高い能力です。
実はここに残っている能力は、もうすでに親切で活用しているという人もいるでしょう。
自分にとって使いやすく、得意で生産性も高いから、人の役に立ちやすい。
でもこのフレームワークをやる前まで気が付かなかったという人も多いのではないでしょうか。
場所を変えられないか検討する
続いて能力を使える場所を変えられないか検討します。
あらゆる分野で言えることですが、成果が変わらない原因は同じ場所で同じことをやっているからです。
先ほど挙げた3つの場所を含め、様々な場所で使えないか考えます。
ここで大切なのはなるべく多くの場所について検討することです。
多くの場所を考えることで、視点を切り替えやすくなり、アイデアの数も増えやすくなります。
機会を探して実践する
ここまでの作業で、何をどこで行うかの見当がついてきたと思います。
あとは機会を探して実践あるのみです。
と言っても最初はうまくいかないと思います。
でもそれで全然OKです。
自分の得意な能力を把握し、それを使える場所を探すだけで、新たな親切へ大きな一歩を踏み出したと言えます。
まとめ
・フレームワークを使って能力を転用しよう
・普段していることに得意は隠れている
・場所を変えれば成果も変わる
・意識して実践していくことで親切を行うことに近づける
ではまた!
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