注意事項
実践編は、具体的であるが故に、以下のようなデメリットが発生する可能性があります。
他人の悪いところが目につく
親切を説明することは、不親切を説明することにつながる場合があります。
つまり「〇〇するのが親切なのに、なぜあの人はしないのか。無礼ではないか」となるのです。
具体的な親切を紹介することで相手の至らなさに目が行くことは、仕方ないことである一方で、その後の行動について注意が必要です。
簡単な対策としては、相手の不親切が目についた時に「何かそうせざるを得ない事情があったのだろう」と考えて、その理由を想像してみてください。
自分の行動に不安を感じる
実践的な親切を知ることで、これまでの行いを反省し、自分自身を責めやすくなります。
それ自体はそれほど悪くはないのですが、問題はそれが行きすぎて自分の振る舞いに自信がなくなってしまった場合です。
親切は万能ではないので、時として矛盾した行為が、いずれも親切になり得ます。
逆を言えば、どんなことをしても不親切になる場合もあり得るということです。
そう考えると自分の行動に、自分自身で厳しい査定を入れるようになっていきます。
対策としては、「普通のことだ」と考えて、周囲の人たちを見てみましょう。何かしら人に迷惑な行動をしている人はいます。でもほとんどは無意識なので、特に悪気を持っていません。
自分の行為はありふれたもので、いちいち責め立てるものではなく、気づく範囲で直せば良い。そうした態度で自分に接してみてください。
完璧な人間などいない
完璧な振る舞いができる人などいません。
相手にも自分にも完璧を求めたら、出来もしない約束を守ろうとするようなもので、苦しいだけです。
できるところをできる限りやればいいのです。
まとめ
親切になるのに誰かを責める必要はありません。
自分でも、他人でも、できないことは山ほどあります。
実践編を読むにあたって、何か一つでも役に立ったり、親切への理解が深まれば幸いです。
ではまた次の記事でお会いしましょう!
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