多くの場合で相手の親切な申し出は受けた方がいいです。
向こうが勇気を出し、時間と労力を割いてくれるのですから、こんなにありがたいことはありません。
しかし、その親切を過剰に受けることは慎むべきです。
とはいえ無意識にそうしてしまうこともあります。
今回は相手の親切を適度に受けるための方法について考えます。
なぜ相手に無理をさせてしまうのか
まずは相手に過剰な親切をさせて、無理を強いてしまう原因を挙げましょう。
これは大きく分けて2つに分けられます。
相手が無理をしやすい
そもそも相手が無理してでも親切をしてしまうタイプの人間である可能性があります。
こうした人は何くれとなく世話を焼いてくれるので、とても助かります。
しかも足りない部分があると追加で親切を申し出てくれるので、ありがたいことこの上ありません。
ただ人に親切にしようという志は立派なのですが、自分が犠牲になるのは良くないです。
こちらとしても気持ちよく手助けをしてもらいたいと思っています。
こちらの要求が大きくなる
親切を受けていくうちに、こちらの要求が大きくなっていく可能性もあります。
「あ、ついでにこれもお願いしていいかな?」
というわけです。
頼む側からしたら小さな追加かもしれないですが、受ける側からすれば時間や労力の面で大きな負担を加えることになるかもしれません。
せっかく親切を申し出てくれたのに、相手に嫌な思いをさせかねない行為でしょう。
無理させることを防ぐには
では相手に無理をさせることなく、親切を全うしてもらうために、こちらは何ができるのでしょうか。
いくつか対策をあげてみたいと思います。
断るのは最終手段
最初にお伝えしたいのは、断ることで相手の負担を減らすのは最終手段であるということです。
なぜか。
大切なのは親切をしようとした相手の気持ちです。
そこをいきなり切ってしまったら元も子もありません。
よほど相手の負荷になるとわかり切った親切以外は受けたいものです。
相手の状況に合わせる
断るという選択肢を取らない以上、親切は受けるしかありません。
現実的には相手の状況を把握しながら、調節することになります。
難しいことはありません。
自分と相手で負担を分けるのですから、自分が多く負担すればいいのです。
と言ってもあまりに過小な割り当てを相手にすると、相手も不可解に思うでしょう。
なるべく課題を分解した上で、少しずつお互いに進めていく方がベターです。
第三者を巻き込む
親切にして欲しい事を自分と相手だけで行う必要はありますか。
仕事の種類や性質によっても異なりますが、2人でやるより3人・4人で行った方が負担が軽くなる場合があります。
もし必要がないのであれば、第三者を巻き込むことも選択肢の一つです。
注意点
こうした相手への思いやりにも注意すべき点はあります。
主に以下の通りになります。
ほとんどの場合で気遣いは不要
こちらが心配しすぎている場合もあります。
というかほとんどの場合で気遣いは不要です。
そもそも親切を申し出てくれる人は、ある程度余裕があります。
こちらからは無理をしているように見えても、実はそれほど負担が大きくないという場合が少なくないのです。
やりがい搾取は論外だが、やりがいを取り上げるのもよくない
負担を調節することで、相手のやりがいを奪うこともよくありません。
もちろん、やりがいを餌に自分のいいように働かせるのは人として論外です。
しかし相手がやりがいを持っているのを、わざわざ取り上げるのもいかがなものでしょうか。
こちらにとって害のないことで、相手がそうしたいと思っているのであれば、好きなようにさせてあげるのも親切さの一つと言えると思います。
まとめ
・相手に無理をさせそうな原因は自分と相手にある
・基本は自分で調節できる部分で相手を守ろう
・ただし相手のやりがいを取り上げる権利はない
・相手のしたいように付き合うのも親切さの一つ
ではまた!
コメント