相手をよく見てから親切をすることの重要性

こんにちは。見習い研究員のHIROです。

過去の記事でも書きましたが、親切は「余計なお世話」になりやすいです。

今回は余計なお世話にならないようにするために、どうやって相手を見たらいいか、考えます。

目次

相手を見ない親切は失敗する

相手を見ないことで親切は失敗しやすくなります。

その理由は以下の情報が入ってこないからです。

必要性

そもそも相手は誰かの助けを必要としているのか。

そして見落としやすい点ですが、その誰かとはあなたのことなのでしょうか。

相手をよく見ることで、相手があなたをどう見ているか把握するべきでしょう。

タイミング

相手が親切を必要としていても、それは今なのか。

もしかしたらあなたの知らない別のタスクを抱えていて、そちらの方が優先度が高いかもしれません。

そんな時に親切を申し出ても、却って邪魔になってしまいます。

程度

あなたが行おうとしている親切は、どの程度でしょう。

数分手伝うくらいでしょうか。それとも数日間みっちりやる気でしょうか。

相手も親切を無限に受け取れるわけではありません。

あまりにも多くの親切を受けると、感謝よりも何だか相手に悪いと思ってしまいます。

相手にとって心地よい程度で親切をした方が良いでしょう。

相手をよく見るとは

では相手をよく見るにはどうするべきか。

その話に入る前に、「相手をよく見る」ということがどんなことか理解する必要があります。

方法だけ知って利用するのではなく、その根本の考え方も理解すれば、より良い実践につながります。

現状を理解する

まずは相手をあるがままに理解しましょう。

親切が失敗する時にはありがちなのが、相手の状況を決めつけることです。

しかもパッと見ただけで判断していることが非常に多い。

じっくり観察した上で、一つ一つ書き出していくくらいの慎重さが必要です。

また事実と解釈を意識して分けましょう。

何が実際に起きていることで、何があなたの判断によるものなのか。

ここを混同してしまうと、正確な判断や行動はできません。

背景を理解する

現状だけ見てもわからないことがあります。

それはなぜ現状のようになったのか、ということです。

例えば相手が仕事をしているとして、なぜそれをしているのかによって、できる親切が変わってきます。人から押し付けられて嫌々やっているのか、自分の勉強だと思って意欲的にやっているのか。手助けを申し出た時に、前者であれば喜ばれるかもしれませんが、後者であればありがた迷惑になりかねません。

未来を想像する

過去や現在だけでなく、親切によって起こりうる未来も見ましょう。

と言っても、見るのはバラ色の未来ではありません。

あなたの親切が失敗した灰色の未来を想像するのです。

あらかじめ失敗を想像することで、対策を取ることができます。

希望する未来を実現するには、そこへ至らない道を徹底的に塞いでおくことが有効です。

よく見る方法

いよいよ方法の部分です。

ただし以下は数ある手法の一部にすぎません。

あくまで基本は「相手をよく見る」ということにあると覚えていただければと思います。

そして最も重要なのは、実践することです。

気持ちを落ち着ける

相手を見ようとすると、どうしても気持ちが先に出て、自分の足元がお留守になりやすいです。

まずは落ち着きましょう。

例えば深呼吸をする、飲み物を飲む、外を少し眺める、目に入ったものの名前を挙げていくなど。親切以外のことをして、相手との距離を空間的・時間的にとりましょう。

相手の外観や状況を言葉にする

とにかく相手の外側からわかることを言語化していってください。

何をしているか、どこにいるかという大雑把なものでも構いません。

まずは言葉で表現してみることが大切です。言葉と現実の差異に気づいたら、後から補えばいいのです。

言葉にすることで、自分がいかに細かい部分を見ていないか、よくわかります。

内面を推測する

相手の状況を把握したら、次は内面を考えていきましょう。

今誰かに手伝って欲しいと考えているのか、何か別にして欲しいことがあるのか、あるいは全く違うことを考えているのか。

もちろん正確にはわからないです。ここで大切なのは可能性を広く考えるということ。

一番良いのは相手に聞くことですが、いつもその方法が取れるとは限りません。

状況証拠から最もありえそうな相手の内面状況を考えるとともに、その他の可能性も考えておくことで、こちらの準備も変わってきます。

一つの可能性しか考えないと、外した時に自分や相手のダメージが大きいです。

まとめ

相手について、何もかも知っておくということはできません。

またそうすべきでもありません。相手を尊重するなら、相手が秘密を持つことを許容しましょう。

一方で相手の助けになりたいというあなたの気持ちも大切にすべきです。

今回の記事が、あなたと相手の程よい距離感を作り、より良い親切の参考になったのであれば幸いです。

ではまた!

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