こんにちは。見習い研究員のHIROです。
親切の中には、相手の感情や状況を慮るという種類のものがあります。
辛い思いをしている相手に寄り添ったり、話を聞いてあげたり。
しかしその時、あなたの感情はどうなのでしょうか。
「本当は疲れているけどなあ」「こっちも話したいんだけど」
そんな感情を押し込めて、相手に親切をしようとしたことはないでしょうか。
今回は親切における感情との付き合い方について考えていきます。
親切は感情の管理が必要?
必要ではない
結論を言えば全く必要ではありません。
あなたは相手のために存在しているわけではないのです。
親切をしたい気持ちより、あなたが嫌だと思う気持ちが強い時には親切をする必要は全くありません。
感情を抑えた方がいい時
問題は親切をしたい気持ちと嫌だという気持ちが両方ある時です。
もし親切をしたい気持ちが勝っているのであれば、嫌だという気持ちにどうにかして折り合いをつけた方がいいという場合はあるでしょう。
後から「やっぱり親切にしといたほうがよかったかな」と悩むくらいなら、「大変だったけどやってよかった」と思う方が気持ち的に楽というのはあり得ることです。
感情を抑えない方がいい時
反対に感情を抑えてはいけないのは、嫌な気持ちが大きい時です。
そりゃそうでしょ、と思うかもしれませんが、親切な人ほど「こうした方がいい」という思考に囚われてしまうものです。
何度でも書きますが、親切は義務ではありません。例え状況としてそうした方がいいとしても、するかどうかはあなたが決めることなのです。周囲の雰囲気とか、常識に縛られていないか、十分に気をつけてください。
大切なのは行動
とはいえ、感情のみで行動を左右する必要はありません。
その時にそう感じていたからといって、それが未来永劫続くとは限らないのです。
人間は将来の自分の感情を把握するのがとても苦手な生き物。
であれば、感情はどうあれ、行動や態度、振る舞いはコントロールすることができます。
気乗りしない、嫌なことであっても、すっかり無視したり拒否したりすることと、丁寧に断ったり一部引き受けることの間には一光年からの開きがあります。
感情は大切ですが、感情に振り回されることもまた、あなたを傷つける原因となってしまうことに注意してください。
感情の取り扱い
では感情を無視することなく、振り回されることもなく、大切にするにはどうしたらいいのでしょうか。
感情に気づく
まずは自分の中の感情に気づくことが必要です。
この時、評価をしないことが大切です。
例えば「こんなことで怒ってしまうなんて自分は小さい人間だ」とか「些細なことで落ち込むなんて、自分はおかしい」などが評価に当たります。
どんな感情も、あなたにとっては自然なものなのです。理由があってその感情が湧き出ているのです。それを否定したら、対処のしようがありません。
まずは気づいた感情を、例え認めなくないものであったとしても、受け止めましょう。
対処を事前に決めておく
感情は人間を動かすために必要なものです。
しかし望ましくない行動をとるために感情を使うべきではありません。
それは感情を使うのではなく、感情に使われていることになります。
そこで対策の一つとして、特定の感情を感じたら何か決めておいた行動をとるのをお勧めします。
例えば怒りを感じたら、その場から立ち去って、水分補給をする。感情はほとんど一時的なものです。特に激しい感情になるほど、その傾向が強くなります。
怒りを感じることで暴言や悪態など、望ましくない行動を取りやすくなることがわかっているのであれば、それを行えないように別の行動を実行すればいいのです。
両手が塞がっているときに別の荷物が持てないように、何か他の行動をすることで、同時に望ましくない行動ができないようにするわけです。
感情をうまく活かす
一方で感情をうまく活かすことも大切です。
先程ネガティブな文脈で扱った怒りの感情は、例えばあなたの身を守るとか、誰かが侮辱されたことに対して抗議するとか、使うことが必要な時もあります。
何もない、フラットな状態であればやりたくないようなことも、感情をうまく利用することで行動を起こし、あなたにメリットをもたらします。
ただしそのようにコントロールするためには、事前準備が欠かせません。
「こういう感情を感じたら、こう解釈して、行動しよう」とあらかじめ決めておかなければ、あらぬ方向に走ってしまうのが人間です。
もちろん一度にうまくやる必要はないです。少しずつ経験して、微調整を行いながら、最終的にうまくいけばそれで大丈夫。
まずは自分の望む方向を前にして、一歩踏み出してみてください。
まとめ
親切は真心から行う分、とてもデリケートです。
ちょっとの失敗や予想外の出来事で、感情的になってしまいます。
でもそれが悪いわけではありません。単にあなたが、そう感じているという現実に過ぎないのです。
自分の感情を評価せず、うまく活かしてあげる道を探してみてください。
ではまた!
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