これまで親切をすることに対しては見返りを求めない方がいいという話をしてきました。
もちろん基本的にはその通りなのですが、求めないと決めてもついつい期待してしまうのが人間というもの。
しかし実際にはその期待が現実と大きく離れてしまっているせいで、余計なストレスを感じてしまうことも多いようです。
また親切を受けた側としても、なんらかのお礼がしたいと考える人がいます。
今回はそうした過度な期待を落ち着けるため、また適切なお礼の仕方ができるように、適切な見返りの種類についてまとめます。
・親切をしたらどんな見返りがもらえるか知りたい
・親切にしてくれた人にどんなお返しをしたらいいか検討したい
親切に対する見返りとして期待できるもの
では早速、親切に対する見返りとして期待できるものを挙げていきましょう。
見返りそのものとそれに伴う効果も併せてご説明します。
感謝・好意
自分を助けてくれた人に対して、悪い気持ちになることは少ないでしょう。
感謝や好意は親切においては最も得やすい見返りだといえます。
感謝されたりや好意を持たれたりすることによって発生する効果は以下の通りです。
関係性が良くなる
お互いの関係性が良くなります。
仕事のことでもプライベートのことでも話しやすくなり、諸々スムーズに進めやすくなるでしょう。
またそうした関係であれば、一緒にいても居心地がいいものです。
お互いが攻撃しあったり敵対する関係よりはずっといい時間を過ごせます。
お互いに親切をしやすくなる
良い意味で相手のことを意識するので、お互いに親切がしやすくなります。
親切が増えることは当ラボの目指すところでもあり、これはとても良い効果だと言えるでしょう。
評判
あの人は親切な人だなあ!
というような評判が立つこともあるかもしれません。
好意と共に発生しやすい見返りです。
これにはどんな効果があるのでしょうか。
別の人への親切がしやすくなる
こちらが親切な人であるという評判が発生すれば、それを知っている相手の警戒心はかなり和らぎます。
これは学校や職場などコミュニティ内で親切を行う際、実施しやすさという点において、かなり大きなアドバンテージとなるでしょう。
相談されやすくなる
親切さそのものではなく、親切の内容について評価されるケースもあります。
つまりある種のブランディングです。
〇〇のことなら✖︎✖︎さんだね!
とこちらの得意なことが認識されます。
こちらとしても得意なことであれば親切をしやすいので、その後の親切を増やすきっかけ作りになることでしょう。
親切
親切をした見返りとして、相手から親切にされることもよくある話です。
せっかくこちらが親切にしたのに、と思う向きもあるかもしれませんが、自分と相手、周囲など全体としての効果を考えてみましょう。
自分が助かる
純粋に自分が困っているときに助かります。
親切な人は相手からの親切を受け取るのが苦手な傾向にありますが、気持ちよく相手の親切を受け取ってほしいものです。
相手の親切さが向上する
相手が親切をすることによって、相手の親切さが向上します。
親切さが向上した相手は、やがて他の人にも親切を始めるかもしれません。
モノ
中にはお礼としてモノをくれる人がいます。
私の経験を一例として挙げますと、
・お菓子
・消耗する文房具 ※ペン、付箋など
・本
・お酒
・ゲーム
など好きなものや興味があると伝えたものが多かったです。
ではそれらにどのような効果が期待されるか、ご説明しましょう。
モノが利用できる
自分が楽しめるものであれば、そのまま素直に利用すればいいです。
相手としてはこちらに何かお礼をしたいけれど、パッと思い浮かぶ方法がなかったり、モノを贈るのがベストだと判断したりして、それをくれたのでしょう。
であれば素直に受け取って利用し、そのお礼と感想などを相手に伝えるのも親切の一つと言えます。
お礼の参考になる
自分が誰かにお礼を考えるときが来るかもしれません。
相手からモノをもらうということは、その時のお礼を考える際の参考になります。
これは役立ったとか、これは嬉しかったとか。
自分がなぜそう感じたか分析しておくことで、誰かにお礼をするときに役立てることができます。
お金
見返りにお金をもらうのは、かなりのレアケースと言えます。
というのも一般的な常識として、親切にした方もされた方も、お金が必要な行為ではないと思っているからです。
私の経験では祖父母などからお手伝いの後にお小遣いをもらったことくらいでしょうか。
ちなみにお金が欲しいのであれば、親切をするより働いた方が早いし効果的だと思います。
とはいえお金をもらうことは決してネガティブなことばかりではありません。
親切の効果が見える
もらった金額から相手がどのようにこちらの親切を評価しているか伺えます。
言うなれば、親切の効果が見えるというわけです。
新しい親切へ投資する
お金の価値は使い方次第です。
新しい親切を行うための投資に使うことは中々良いことでしょう。
新たなスキルを身につけたり、親切に使えそうな道具を買ったり。
それによって助かる人が増えれば、そのお金は価値あるものになります。
まとめ
・親切することによってもらえる見返りはたくさんある
・人の気持ちや評判など目に見えないものは得やすい
・モノやお金はあまり得られないが、次の親切に活用できる
ではまた!
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