集団で親切をすることは可能かどうか考えてみた

チームで相談しながら仕事を進めている
Photo by Dylan Gillis on Unsplash

これまで個人の親切を中心にいろいろなことを書いてきました。

基本的に親切は個人が個人に行うもの。
手伝ったり、助けたり、代わりにやったり。

じゃあもっと大人数で行う形の親切はありえるのか。
集団での親切は可能なのか。

今回は個人から発展して、2人以上の集団で親切を行うことを考えてみます。

この記事はこんな人にオススメです

・他人と協力して親切をするなんて難しそう

・自分一人で親切をした方が気楽でいいと思う

目次

集団で行う親切とはどんなものか

まずは集団で行う親切がどんな性質のものか考えてみましょう。

対象の規模が大きい

親切を行う対象が少人数とは限りません。
対象の規模が大きい場合も十分に予想されます。

確かに一人で複数への親切ができないということはありません。
しかし相手の数が増えれば増えるほど、難易度が高くなることは容易に予想できます。

そんな場合にはやはりマンパワーを増やす必要があるでしょう。
たくさんの人を助けるには、たくさんの人がいた方がいいですよね。

問題の難易度が高い

こちらが相手の困り事全てに対応できるとは限りません。

集団で親切を行うメリットの一つは、様々な人たちの能力を使えることです。
協力すれば難易度の高い問題にも取り組むことができます。

一人の人間では得意なこともあれば苦手なこともあります。
これが集団では得意を活かしつつ、苦手なことをカバーできるのです。

長期の活動が必要

一人では活動できる期間に限界があります。

しかし集団で行うことができれば、分担することによって期間を長くすることが可能です。

親切を受ける人の状況によっては、集団での継続的な長期の活動が必要になる可能性があります。

実現のための課題

次に集団での親切を実現するための課題を確認します。

コストがかかる

一人で行うよりも当然コストが高くなります。
多くの人、多くの時間、場合によってはお金や物資なども必要です。

こうしたコストをどうやって捻出するのかが課題の一つでしょう。

連携が難しい

一人で行う親切は自分の判断で実施の可否を決められました。

しかし集団での親切はそうはいきません。
構成員の間で調整が必要です。

かける時間や役割分担など連携がうまくいけば効果的な親切につながります。
しかしその段取りをするためにはお互いの状況を把握したり、希望を伝えあったりしなければなければいけません。
お互いの感情に配慮する必要も出てくるでしょう。

集団では連携を取ることが難しいのです。

継続しにくい

集団で親切を行うことで、一人当たりの負担は下げやすくなります。
論理的には親切を行いやすくなるので長期に渡って継続できるはずです。

しかし実際には多くの人から協力を得続けることは難しいです。

関わる時間が長くなればなるほど、個々人の状況は変化します。
最初は協力できる環境にあった人も、事情ができて続けることができなくなるのです。

既存の取り組みと競合する可能性

集団で行うような規模と難易度の困りごとには、すでに社会的なケアがされています。

社会福祉事業やNPO法人など、法的な立場や政府の関与に差はありますが、制度化された親切と言っていい組織です。

集団での親切を行おうとすると、そうした既存の取り組みと競合する可能性が出てきます。

役割について重複することがイコール無駄というわけではありませんが、新たに集団で親切をする意義について検討する必要があるでしょう。

どうしたら実現できるか

ではどうしたら課題を克服して集団での親切を実現できるのでしょうか。
いくつかのポイントについて検討してみました。

ITの活用

コストを削減しようとすれば、ITの活用は必須でしょう。

機械にできることは機械に任せ、なるべく人件費を節約した方がいいです。
またプログラムによって作業を自動化・効率化することでより多くの人に親切を行うことが可能になります。

参加のハードルを下げる

多くの人の参加を促すためには、参加のハードルを下げる必要があります。
例えば、

・経験の有無
・スキル
・年齢
・性別

などの範囲を広げることが大切です。

同期と非同期を使い分ける

参加人数が増えれば増えるほど、同時に参加してもらうことが難しくなります。

そこで時間差で参加してもらっても大丈夫なようにすることが大切です。
つまり同期が必要な親切と非同期でも実施できる親切を使い分けることが必要になります。

また、それに合わせたツールを選ぶことが大切です。

既存の取り組みを活用する

親切を行うのに、既存の取り組みと対立する必要はありません。
むしろ活用できる部分は大いに使った方がいいでしょう。

すでに整備された仕組みがあるのであれば、直接親切をするよりも、それをおこなっている機関へ困った人をつなぐ方が効果的です。

まとめ

・集団での親切が必要な場合はある

・課題は多いが、大きな成果を期待できる

・既存の枠組みを活用しながら、何がベストかを探ろう

ではまた!

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