「効率よく親切をしたい」
親切をたくさんしようと考える人であれば誰しも一度は考える問題です。
しかし親切は効率性とはかなり離れた場所にある行為。
今回は親切において効率を求めても得ることが難しい理由について考えます。
効率よく親切を行うことは難しい
そもそもなぜ効率よく親切を行うことは難しいのでしょうか。
それは次のたった一つの理由によって説明できます。
再現性が低い
効率は時間当たりの生産量です。
これは工場でのものづくりやコンピュータを使ったデータ処理なら計算しやすいでしょう。
なぜなら再現性が高いからです。
例えば工場でのものづくりは決められた材料、人、機械、手順などカッチリとした仕組みによって、同じような製品を大量に作ることができます。
しかし親切はなかなか同じようにはいきません。
なぜか?
以下理由になります。
相手によって変わる
親切は相手があって成立するものです。
当然親切の成否は相手の状況によって変わってきます。
こちらが同じように行動したとしても、相手によって全く違う結果が生まれるかもしれないのです。
自分も変わっていく
さらに親切を行う主体である自分も変わっていきます。
日常で生活をしていれば、様々なものから影響を受けます。
学校、仕事、家庭。
自分が変わってしまえは効率の良さのベースラインも上がってしまうでしょう。
外部環境の変化
外部環境の変化は親切を行う上でも大きな影響があります。
組織内のルールが変わったり、仕事内容が変わったり。
環境が変われば、私たちの行動も変わります。
行動が変われば結果も変わるため、効果は安定せず、効率を求めようにも求められない状態になります。
親切において効率よりも大切なこと
これまで解説したきたことの裏を返せば、親切において効率は大切な要素ではないということです。
では効率以上に大切な価値は何なのでしょうか。
効果
何と言っても親切は結果が全て。
すなわち親切の効果が大切になっていきます。
時間当たりの親切さが大きくても、結果として相手を助けることにならなければ親切の意味は無くなってしまうでしょう。
継続
親切は続けることが大切です。
高い再現性による効率が期待できない以上、計測してどこかで当たりを引くしかありません。
このため継続性が極めて重要な活躍をしてくれます。
要は「下手な鉄砲、数撃ちゃ当たる」というわけです。
多くのトライ&エラーを繰り返すためにも継続力は重要なポイントとなってきます。
経験
経験を積むことは親切に大きな結果をもたらしてくれます。
例えうまくいかなくてもいいのです。
うまくいかないということが大きな経験であり、財産になります。
また失敗について、自分だけでなく相手や周囲の失敗に気がつきやすくなります。
波及
自分が親切を行ったことによって、周囲に広がっていきます。
新たに親切をする人もいるでしょう。
あるいはこちらの様子を見てもっといい方法を思いついた人が次なる親切を実践してくれるパターンもあり得ます。
このように親切は広がっていくものです。
まとめ
・親切に効率を持ち込むのは難しい
・そもそも親切自体が効率的じゃない
・効率より大切なことがある
ではまた!
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