人間は意外なことに出会うと戸惑うものです。
親切な人と思っていた人が、急に怒ったらびっくりするでしょう。
でも実は相手にも真っ当な理由があります。
今回は親切な人が怒る理由と対処法について考えます。
親切な人があまり怒らない理由
そもそも親切な人はあまり怒りません。
だから怒られると意外な感じがするのです。
ではどうして親切な人はあまり怒らないのでしょうか。
多面的に物事を考える
まず挙げられるのが、親切をするために自分だけでなく相手や周囲の立場も考慮している点です。
さまざまな情報を検討しようとするので、性急な判断を避ける傾向にあります。
結果として感情的になる前に冷静になりやすいのです。
相手を許せる
多くの場面で親切な人は「相手のために何ができるだろうか」と考えています。
そのため何か事情があることがわかれば相手を受け入れて許すことが多いです。
自分を抑える
自己犠牲を推奨するものではありませんが、親切な人は相手のために自分を抑えることが上手い人が多いです。
自分の感情にそのまま従うよりも、相手や周囲も含めて考え、行動した方が満足感が高まると考えているからです。
例えば、
「お菓子を独り占めするよりも、みんなに配って食べてもらったほうがいいな」
「自分が先にやるより、相手が終わらせた方が全体としては早く終わるな」
などです。
親切な人でも怒ってしまう条件
ではそんな親切な人が怒ってしまう条件は一体何なのでしょうか。
明らかに悪意や敵意がある
いかに親切な人とはいえ、自分の敵にまで親切をする人は稀です。
相手に悪意や敵意がある場合には、相手を助けるようなことをするのは身を危険に晒すことになります。
そういう親切な人もいることにはいますが、どこかで限界を迎えるため数は少なくなります。
相手の対応が予想以上にひどい
「この場面では、こうしてくれるだろう」
こういった期待を裏切る、斜め下の対応をされると怒りを感じます。
誰でも意外なこと、予想外のことがあれば動揺し、感情的になるでしょう。
ストレスや疲労が蓄積している
人が怒るのは目の前のことだけが原因ではありません。
ストレスや疲れでも感情的になりやすい。
連日ハードなタスクをこなしていたり、睡眠時間が十分取れていなかったりするとこうした状況に陥りやすくなります。
親切な人を怒らせてしまった時の対処法
では親切な人を怒らせてしまったらどうしたらいいのでしょうか。
謝る
まずは謝りましょう。
親切な人は優しいのできちんと謝れば許してくれる可能性がとても高いです。
また意外かもしれませんが、親切な人に謝るには時間が経ってからの方が効果的。
冷静になって、こちらを許しやすくなっている場合が多いです。
原因について説明する
何について怒っているかを伝えることで、相手の共感を得られます。
「そうそう、そういうことで怒ってたんだよ。わかってくれたか。嬉しいよ」
というわけです。
きちんと把握してないと火に油の可能性もありますが、親切な人はそれがわかれば「あ、こっちがなんで怒ったかわからなかったんだな」と思って冷静になりやすい傾向にあります。
相手に新たな視点や情報を与えて、落ち着いてもらうという効果も期待できるので、原因の説明はオススメです。
行動を改める
怒りの原因となった行動をあらためて、相手の怒りを収めましょう。
ただし「何だか相手に媚びようで嫌だ」と思う向きもあるかもしれません。
しかしほとんどの問題行動は自分にとっても良くない影響があります。
相手が怒ったのをいい機会として、改善をすることはこちらにとってもメリットが大きいことです。
注意点
上記で親切な人の怒りを収めるための方法をお伝えしてきました。
ここからは注意していただきたい点についてご説明します。
自分が悪いと思っていなければ謝る必要はない
自分が悪くないと思っているのであれば、謝る必要はありません。
特に相手が怒っているからという理由で謝るのはオススメできません。
自分の何が良くなかったのか納得感がなければ、行動の改善はできないでしょう。
また相手も建前としての謝罪であるとわかれば、却って怒りの感情を高まらせることになります。
そしてこちらが本当に悪くないという可能性も決して捨てないでください。
本当のことはなかなか簡単にはわからないものです。
怒らせた原因がわからなければ聞いてみる
考えても相手を怒らせた原因がわからないことはあります。
相手の内心で感じていることや思っていることは、相手にしかわからないからです。
この点、親切な人なら聞けば答えてくれます。
反対に「自分で考えたらわかるでしょう?」系の人は親切な人ではないので、こちらの判断を改めましょう。
まとめ
・親切な人は怒りを表に出しにくい
・ただし条件によっては怒ることもある
・こちらが悪いときは素直に謝って、行動を改めよう
・ただしこちらに非がないこともあるので、判断は慎重に
ではまた!
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