親切を受けると感謝の気持ちが湧きます。
一方で、
「どうしてこの人は親切にしてくれたんだろう」
という疑問が起きるかもしれません。
こうした疑問に対して、
「せっかく親切にしてくれたのに、なんてことを考えてるんだろう」
と思った方、ちょっと待ってください。
今回はその警戒心がいかに正しいか、ご説明して参ります。
親切に対して警戒した方がいい理由
それでは親切に対して警戒した方がいい理由をあげていきます。
行動には何か目的がある
相手の行動には何か目的があります。
こちらにとって良い目的もあれば悪い目的もあるでしょう。
良いか悪いかの判断は置いておくとしても、無条件に良い人と思うのは早計ということです。
いい人ばかりではない
親切をする人が皆良い人であれば良いのですが、残念ながらそうはいきません。
いい人ばかりではない。
これは厳然たる事実です。
良いことをしているということと、その人がどんな人かということは分けて考える必要があります。
親切ではない可能性も
こちらにとっては親切に思える行動も、実は相手にとって親切ではない可能性があります。
他の人に向けて行ったことかもしれません。
あるいはその人からしたら、いつもの作業をしただけかもしれません。
もっと言えば、親切ではなくこちらを害する行動だった可能性さえあります。
上手な警戒の仕方
親切を簡単に信じてはいけないのであれば、どうしたら被害に遭わずに済むのでしょう。
以下では上手な警戒の仕方について解説します。
心の中で警戒する
警戒はあくまで心の中で行いましょう。
大切なのは初期段階で警戒心を表に表さないことです。
これには2つの理由があります。
一つはこちらを騙そうとしている相手の警戒心を高めないためです。
騙そうとしている相手からしたら、警戒されていることがわかれば慎重に事を進めようとします。
結果として相手の意図が隠されてしまい、見抜くことがより困難になるのです。
もう一つは本当に相手が親切な人だった場合に傷つける可能性があるからです。
「良かれと思って親切にしたのに、なぜか警戒されている」
「どういうわけか、何か下心があって親切したと思われている」
このように親切な人を傷つけるのは、こちらの本意ではないでしょう。
相手を観察する
相手がどういう意図で親切と思える行動を取ったのか、まずは観察してみましょう。
と言ってもずっと見るわけではありません。
行動の最中とその直後だけ見ておけば大丈夫です。
相手が何か画策しているとしたら、そのタイミングに仕掛けてくる可能性が高いからです。
時間をかけて何かをしてくるかもしれませんが、そういう相手は容易に尻尾を出さないので観察だけではそもそも限界があります。
時間をおく
長期的な計画を立てて仕掛けてくる相手には、こちらも時間をかけて対応することが有効です。
相手との関係を考慮しないのであれば速戦即決もありなのですが、本当に親切な人だった場合に取り返しのつかないことになります。
時間をおくことで徐々に相手の意図が明らかになってくることがあります。
相手自身の言動、周囲からの情報、状況の変化。
忍耐力が必要ですが、それに見合ったリターンがあると判断したのであれば実行すべきです。
本当に親切だった時に備える
意外と見過ごされがちなのが、状況が良くなった場合の対応を考えておくことです。
この場合で言うと相手が本当に親切だった時にどうするか備えることになります。
例えば、
・その人とどんな関係を構築したいか
・こちらから何かアクションを起こすか
・その親切にどうやって報いるか
などが挙げられるでしょう。
注意点
ではこうした警戒の方法に何か問題はないのでしょうか。
ここでは以下の2点について論じます。
相手はこちらより上手かもしれない
いくら警戒したところで、相手はこちらより上手(うわて)かもしれません。
大切なのは判断を何か一つに決めてしまうのではなく、別の可能性を考慮し続けることです。
相手が詐欺師かどうか見極めるよりも、相手が詐欺師であると想定して、どうするか考える方が有効になります。
どこまで損できるかを考える
相手を信じるときも、疑うときも、リスクについて考える必要があります。
どこまでなら損をしても耐えられるかどうか検討するのです。
可能性について考え出すとキリがありません。
そのため、どこかで見切りをつけて行動していくことが求められます。
まとめ
・相手の親切には何らかの目的や意図がある
・良い人か悪い人かは、警戒しながら確かめないとわからない
・とはいえ全てを拒否するのも合理的ではない
・自分がどこまでならリスクを引き受けられるか、よくよく考えよう
ではまた!
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