新年あけましておめでとうございます!
本年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m
年の初めということで、初夢にちなんで夢の話を書いてみたいと思います。
しんせつラボの夢。
その一つは「親切が十分行き届いている世の中の実現」です。
その夢が叶うとどうなるのか、そしてそうなる可能性はどれくらいあるのか。
今回も考えていきます。
もし親切が“完全に”行き届いた世の中になれば
まず説明させていただきたいのは、当ラボの目指す方向です。
「親切が十分に行き届いている世の中の実現」
であって
「親切が完全に行き届いている世の中の実現」
ではないのです。
理解を深めていただくために以下「完全に親切が行き届いた世の中」について解説しましょう。
効率的に資源が使われる?
みんな親切なので必要以上に使うということがありません。
技術的な問題から無駄をゼロにすることは難しいですが、浪費は少なくなるでしょう。
また人類や環境のためによくないということがわかったことも、しがらみにとらわれず、親切さを発揮して方向転換もしやすくなります。
資源が足りないところは工夫したり我慢したりして、積極的に協力し合います。
経済成長と地球環境とバランスを考えて、全員で行動できるようになる。
それが親切ということですから。
働きやすい社会になる?
会社の上司や先輩、同僚が親切なら働きやすいです。
相談しても嫌な顔せず対応してくれます。
不必要に怒ることもなければ、嫌味も言われません。
お客様も親切です。
品質やサービス内容に不備があっても、優しく教えてくれたり改善策を提案してくれます。
怒鳴られたり謝罪を強要されたり、深刻なクレームは存在しなくなるでしょう。
それが親切ということですから。
貧富の差はなくなる?
金持ちが親切さを発揮すればどうなるか。
まず大幅な課税負担を受け入れてくれます。
そして蓄財よりも投資や分配を重視するので、新しいビジネスが生まれ、給与も十分支払われます。
一方、経済的に貧しい人たちも親切なので、一生懸命働いて良い製品やサービスを提供します。
みんなが協力して知恵を出し合い、無駄なことやバカなことしないので、経済的に成長し続けることが可能です。
そうなると社会に余裕ができるので、病気や障害を持った人たちに惜しみない支援を出すことができます。
もちろん誰も文句は言いません。
それが親切ということですから。
みんなが幸せになる?
みんなが親切になれば、みんなが幸せになれます。
お互いが親切になることで、お互いが気持ちよく過ごせるようになる。
今ある地球の資源を適切に使い、経済を成長させて豊かな生活を送る。
なんて素晴らしい世界でしょう(棒)
親切が“完全に”行き届いた世の中に無いもの
親切が行き届いた世の中を書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。
「なかなか悪くない」
「親切してみようという気持ちになった」
そう思っていただいた方には、今ひとつ考えていただきたいことがあります。
実はある大事なことが欠けているのです。
自由が無い
完全に親切さが達成されるということは、それ以外の可能性はないということです。
どんな時でも親切にしなければならない。
より正確に言えば
「親切とされることを本人の意思と関係なく強制的に選ばされる世の中」
ということです。
この問題点は過去記事でも書いていますので以下ご参考まで。
「完全」と「足りない」の間にある「十分」
一方で完全な自由というものもありません。
完全な自由は他人の自由を侵害する可能性があるからです。
そこで目指すところはバランスをとった「十分」というレベルの親切さになります。
しかも一度バランスを取れば良いというわけではないです。
また、
「親切さが十分に行き届いた世の中ってこんな感じ!」
と一口にお伝えできることでもないと思っています。
時代や状況の変化に合わせながら、やり方を変えていく必要があるからです。
また「十分」の定義も多くの人たちで考えなくては意味がありません。
そのバランスの取り方こそ、しんせつラボで研究し伝えていきたいことの一つになります。
実現の可能性
ちなみに完全な親切さを徹底した社会の実現については「可能性あり」と考えてます。
これは度合いの問題ですが、
・親切さを定義する
・行動を強制できる仕組みを構築する
この2点を達成すれば実現可能でしょう。
もっとも、こんなことをやろうとしたら少数の支配層に社会の大部分の資源を提供しなければなりません。
それは多くの人が考えるハッピーな社会とは違うものではないでしょうか。
まとめ
・完全な親切さは完全に自由がない
・親切さと自由のバランスを考えて調整していこう
ではまた!
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