こんにちは。見習い研究員のHIROです。
今回は在宅・実践編の第3回ということで家庭内のルールについて考えます。
親切な人はなぜルールを定め、どうやって使いこなしているのか。
それを知って部分的にでも実践すれば家庭内の親切が増えるでしょう。
実践編③ルール
なぜルールが必要か
もし一人で生活をしていてもルールは必要です。
ルールとは目的のために役立つ方法を定めたものだからです。
例えば「お金を節約したい」という目的のために、「買い過ぎを防ぐために、お腹が空いている時はスーパーに行かない」というルールを定める。
あるいは「無駄な買い物をしないために、金額が◯万円以上のときは日中に検討する」というルールを定める。
生活する中で繰り返し現れる事象に対して、ルールを定めておくことは次のようなメリットがあります。
・考える時間が省略できる
・判断に迷わない
・後悔が少なくなる
・ベターな選択ができる
親切な人は多くの親切を行おうと考えるからこそ、正解に近い判断ができる方法=ルールを決めることを重要視しています。
よそのルールは役に立たない
とはいえ、ルールを決めるのはなかなか難しいことです。
例えば料理なら名人のレシピを使えば、名人そのものとまではいかなくても、ある程度美味しいものを作ることは可能です。
しかしルールはそうもいきません。
よそのルールを持ち込んでも、あなたのご家庭でうまく機能するとは限らないのです。
ルールを成り立たせるためには様々な前提条件が必要となります。
先程の例では、
「お腹がいっぱいの時には自制心を発揮して欲しいものを我慢しやすくなる」
「夜間よりも日中の方が判断力を発揮することができる」
という前提があることに気づかれたでしょうか。
人によっては
「空腹感に関わらず、値引き商品に目がない」
「新商品が出ていると買ってしまう」ということもあります。
そうなると目的は同じでも、ルールを変える必要があるのです。
目的の探し方
根本的なことですが、目的もよそから持ってくることはできません。
目的はその人や集団の価値によって決まります。
先程の例でいえば「お金を節約することで豊かな老後を過ごしたい」という価値を持つ人もいますし、「無駄遣いをすると損したような嫌な気持ちになるので、効率的なお金の使い方をしたい」という価値を持つ人もいるでしょう。
いくら自分と似ている価値観を持つ人のルールであったとしても、やはりどこか微妙に違っているものです。
他人の価値観に沿った生き方をするのは、今は良くてもやがて自分の価値に気づいた時に後悔するかもしれません。
ルールの決め方
では親切な人はどうやってルールを決めるのか。
目的に応じた方法を定めるだけでは十分ではありません。
その方法が実行可能か、そして継続できるかが重要です。
どんなに良いルールも守れなければ意味はありません。
そしてルールを実行する中で本当に役立つかどうか確認しましょう。
ルールの守り方
ルールが実行可能で、有効なものなら守りやすい。
そう考える人もいるかと思いますが、現実はそんなにすんなりとは行かないです。
ルールを邪魔するものが存在するからです。
例えば以下が挙げられます。
・疲労。疲れていると判断力が低下する
・誘惑。美味しそうなものに私たちはとても弱い
・干渉。他人や他のルールの影響で遵守が難しくなる
こうしたものから身を守り、ルールを実行する必要があるのです。
ルールを使いこなす
一つのルールのみで生活しているのであれば、ルールを決めるのも守るのもそれほど大変ではないでしょう。
しかし実際にはルールを設けなければいけない分野は複数に及びます。
自然とルールの数も多くなりがちです。
そこで立ち返っていただきたいのが、そもそもなぜルールを設けるのかという理由です。
ルールは目的のための手段です。
ルールを作ることが目的ではありません。
価値を明確にし、目的が達成されるにはルールをどう使えば良いのか考えると、価値にも順番があることに気がつくと思います。
全てを達成することが難しい以上、価値を選んで目的を絞ることが必要になってくるのです。
ルールを設けるポイント
以上を踏まえて、皆さんご自由にお考えください!
ではちょっと不親切なので、ルールを設けた方が良いポイントについてざっくりまとめて見ました。
・繰り返し判断すること
・関係者と調整が必要なこと
・過去にトラブルになったことがあること
大切なのは、他者を参考にしつつも自分で考えて決めることです。
まとめ
・親切をたくさんするために、ルールを使って楽をしよう
・ルールは自分の価値を反映したもの
・ルールは手段。目的化しないように注意
・自分で考えて、決めよう
具体的と言いつつ、結構抽象的な話になってしまいました。
機会があればまたルールの決め方について詳しく書こうと思います。
ではまた!
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