こんにちは。見習い研究員のHIROです。
親切をしていると「なんとなく損した感じがする」「相手のいいように利用されているのでは」と思うことがあります。
親切をしていくとぶつかりがちな問題です。
今回はこのように感じる原因と対策について考えます。
なんとなく利用されてる気がする理由
まずは理由について考えてみましょう。
実際に利用されている
あなたの理解が正しい可能性は大いにあります。
意識的であろうと無意識的であろうと、人が誰かを頼る場合に利用しているという側面は必ずついてきます。
ただし多くの場合に頼む側の人も気づいているので、感謝を伝えたり条件を持ちかけて取引をしたりしてバランスを取ります。
このバランスを取らず、単に頼み事だけをする人に対して「利用されているのかな」と思うことは自然なことです。
気のせい
残念ながら、あなたの理解が間違っている可能性もあるでしょう。
人間は危機にうまく対応するため、物事を悲観的・ネガティブに捉える傾向があります。
そうでないと微かな危機の兆候を見逃し、致命的なダメージを負いかねないからです。
つまり進化の過程で人類が得たものなので、あなたが考えすぎというわけではありません。
相手に期待しすぎる
最後の可能性として、あなたの考え方が原因かもしれません。
例えば「親切を受けた側はお礼を言うべき」とか「恩に報いるのは、人として当然だ」などです。
こうした考え方が強くなりすぎると、相手に求めることが多くなります。期待が高くなりすぎてしまうのです。
しかし現実では期待通りに行動してくれる人ばかりではないため、モヤモヤしてしまう。
これが「利用されているのでは」と感じる原因の一つです。
対策
それではどんな対策を立てたらいいのでしょうか。
状況を整理する
自分の置かれた状況を客観的に整理しましょう。
例えば、あなたがAさんの仕事を手伝った際に何も感謝がなかったとします。
しかしこれだけでは判断のしようがありません。
そこで、状況を紙に書き出して、整理してみましょう。
手順は以下の通りです。
① 紙に◯を書いて、その中に自分や関係している人の名前を書きます
② ◯の行動をそれぞれ矢印を引きながら書き足します
③ ◯同士の関係で知っていることを全て書いたら完成
実際に書いたものがこちら↓です。
↑こんな感じですね。
もちろん全ての事実が明らかでない以上、完全に正しいということはありません。
あくまでさまざまな可能性に気づくためのツールです。
では上記の例のポイントを整理してみましょう。
・Aさんを手伝っていたのは自分だけではなく、Bさんのフォローがあった
・メールのやり取りを調べてみたところ、Bさんのフォローは1ヶ月以上続いていた
・Aさんは上司のCさんから依頼を受けており、大きなプレッシャーがかかっていた
以上のポイントから次のようなことが考えられます。
・Aさんの視点から考えると、感謝の気持ちは主にBさんに向けられている
・上司のCさんからのプレッシャーで他のことに注意が向いていなかった
こうしてみると、自分に感謝がなかったことにも理由があるように思えてきます。少なくとも単なる失礼とは言えません。
さまざまな可能性に気づくことで、親切をしたことによるダメージを少なくすることができるでしょう。
自分がどうしたいか考える
もう一つ対策として行いたいのが、自分がどうしたいか考えることです。
自分の価値観をはっきりさせることで、自分の考えの歪みに気がつきます。
本当に「親切をしたい」「人の役に立ちたい」と考えているのであれば、相手が明確に悪意のある態度を示さない限り、どんな反応をしても構わないはずです。
にもかかわらず相手の態度や気持ちをどうこうしようとすれば、それは親切ではなく干渉やコントロールになります。
自分から親切をするということ
親切は誰かに強制されて行うものではありません。
自分の意思で決めることです。
周囲や相手の状況、自分の能力、行為の結果などを考慮してベストな行動を取ります。
相手の意思ではなく自分の意思で行動を決めることで、どんな結果になったとしても自分で受け止められるようになるでしょう。
まとめ
相手に利用されないためには、自分の意思を持って行動することが必要です。
ただなんとなくで流されて行動すれば、相手から利用される可能性があります。
もちろん全てを自分の思い通りにすることは難しいでしょう。
今回の記事を参考に少しでも自分の自由意志を広げていただければ幸いです。
ではまた!
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