こんにちは。見習い研究員のHIROです。
私の経験ですが、親切な人ほど仕事を大量にこなしている印象があります。
自分の仕事をやりつつ、何を頼んでもすぐ答えてくれますし、困ったときには手伝ってくれます。
でも周囲の人たちに本当に親切にしたいと思うのであれば、ベストな行動と言えない面があるのです。
今回はこうした親切な人が起こす意外なマイナス効果と改善方法について考えます。
親切を行うことで何が起きるか
相手側に罪悪感や後ろめたさ、自分は役に立ってないんじゃないかなど負担がある
周囲にも「自分もやらなきゃ」と思わせてしまう
親切を行う側
親切を行う側の多くは良いことをしているという思いから、自分自身の振る舞いを特に気にしていません。
もし悪いことをしているのであれば、すぐにやめて相手に謝罪しているはずです。
少なくとも自分の行為が相手の役に立っているという意識はあります。
このこと自体は全く問題ない事実です。
親切を受ける側
では親切を受ける側の心情はどうでしょうか。
ここの反応が状況によって変わってくるところです。
というのも、親切を受けること自体に感謝をしつつも、一方で精神的な負担を感じる人がいるからです。
負担の方向は2つ。親切をしてくれた相手と自分です。
相手に対しては「やってもらって悪いな」とか「時間取らせて申し訳ない」といった罪悪感を持つ傾向にあります。
自分に対しては「なんで人の助けを借りるのか」「自分でできないなんてダメな人間だ」といった自己嫌悪や無力感を持つ傾向があります。
こうしたネガティブな感情が発生してしまうこと。これが今回一番問題にしたいマイナス効果です。
周囲の考え
もう一つ問題なのが周囲への影響です。
親切な人が頑張るのは全く問題ないのですが、それを見ている周りの人たちからするとどうでしょうか。
親切にされた人と同様に、自分の至らなさを痛感する人やもっと頑張らなければと追い込んでしまう人など、良くない影響が出る可能性があります。
マイナス効果の原因
こうしたマイナス効果が発生する原因は複数あります。
実は親切な人が頑張るだけが原因とは限りません。
相手や周囲の人たちがどう受け止めるかという感性の問題があります。
親切の効果の大きさや種類によって見え方、受け止め方に差が生まれることもあります。
例えば、ある親切は目立つのに、別の親切は目立たないので影響が出ないというケース。
いずれにしてもマイナス効果が生まれるには、複数の原因によってある状況が形成される必要があります。
それが「親切のバランスが崩れている状況」です。
関係者で構成されたコミュニティ内での親切を行う人と受ける人のバランスが崩れたときに、マイナス効果が発生してしまいます。
どうしたら改善できるか
ということはバランスを取れば良いのです。
そしてそのバランスの取り方の1つが、今回お勧めする「サボる」です。
念のため事前にお伝えしておきますと、無断欠勤や職務専念義務を怠るように勧めるわけではありません。それらは違法だったり不道徳だったりしますので、やめましょう。
サボる
ここでいう「サボる」というのは仕事をバリバリこなす親切な人を基準として、仕事の仕方を調整することを指します。
親切な人はとにかく何でも自分でやりたがります。他人よりも多く早く仕事ができるので、その分を親切に回しているのです。
そうしないともったいない、十分働いていないと感じるのがこのタイプの人。
以下に紹介する方法は、そうした人の仕事を基準したら「サボる」ように感じるでしょう。
仕事を仕分ける
仕事への対応を仕分けします。
本来、何でもかんでもやる必要はないはずです。
自分の職責、他人の職責、対応しなくて良いこと。
ここで重要なのは、自分が誰かの職責まで入り込んでいないかとチェックすることです。
あなたや上司はいいでしょう。効率的に働いている証です。
しかし自分の仕事を取られる人の気持ちは?
仕分けによって職場のバランスを崩していないか、気づくきっかけになるのです。
相手にもお願いをする
バランスの崩れに気づいたら、それを修正しましょう。
すなわち相手に仕事をしてもらいます。
「いや、相手がやるより自分の方が早いし成果も出せる」
そういうのであれば、その方法を相手に教えてあげてください。
その能力も時間もあなたは持っているはずです。
相手が成長すれば、あなたも含めてみんな楽になるので、自分一人で頑張るより大きな親切を行なったことになりますね。
周囲への見せ方を工夫する
手伝ったり教えたりするところを周囲にどう見せるか、十分な注意と配慮が必要です。
完全に隠せばいいかというと、それもよくありません。
あなたの労力に比べて、評価が不当に低くなる可能性があります。
上司や先輩などの要路者のみに伝えたり、相手の評価に関わるようであれば秘密にしたり、時と場合によって見せ方を工夫しましょう。
相手がどう思うか、周囲がそれをどう評価するか、自分以外の視点で考えてみてください。
サボれない人へ
そうは言ってもサボれないよ。
そういう人が多いと思います。
いきなり全てを変える必要はありません。
第一、変える必要があるのはバランスが崩れている時だけです。
みんなが親切で、みんながイキイキと仕事をしている環境であれば、そのままがいいのです。
でもバランスが崩れているなら、それは改善する必要があります。
相手に少し任せてみる、周囲への伝え方を前と少し工夫してみる。
少しでいいのです。変えることに挑戦してみませんか?
まとめ
親切な人ほど周囲を巻き込むのが苦手です。
その結果として、親切のバランスが崩れ、職場のパフォーマンスが低下しかねません。
今回の記事で周囲を巻き込むことのできる親切な人が増えることに役立てれば幸いです。
ではまた!
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