こんにちは。見習い研究員のHIROです。
しんせつラボではお金を使った親切を推奨しません。
お金がなくてもできることは多いからです。
ただ一方で、上手にお金を使えば効果的な親切をすることはできると思います。
今回はお金を使って親切をしたときに、成功と失敗を分けるものは何か、どうしたら成功できるのか、考えます。
親切にお金をかけることの是非
注意が必要
お金をかけたら全部失敗するかといえば、そんなことはないでしょう。
現代社会でお金を全く使わないということは、かなりの不便を強いられることになります。
裏を返せば、お金をうまく使えば大きな力を発揮することが可能ということです。
一方でお金を使って親切をすることに違和感を感じる人もいます。金銭そのものをキレイではないと考える人もいますし、何だか自分が買収されたように思う人もいるでしょう。
お金の問題は人によってセンシティブなものになります。
安易にお金を使って親切をすることは、注意して行うかどうか慎重に検討する必要があるでしょう。
ほとんどの場合で不要
そもそもほとんどの場合で親切をするのにお金は不要です。
重い荷物を持って、階段の前にいるおばあちゃんを助けるのに、人を雇ったり機械を買ったりする必要はありません。すぐそばにいるあなたが持ち運んであげればいいでしょう。
世の中にある親切を行う機会は、このように小さなものばかりです。
わざわざ多額のお金をかけてまで親切しようとすると、余計なお世話・ありがた迷惑になりかねません。
お金でしか解決できない問題
とはいえお金を使うことでしか解決できない問題はあります。
お金が原因で発生している問題、お金でしか手に入らないものが関係している問題。
またお金を出した方が効率的である場合もあります。
うまく親切を行おうとしたときに、お金が必要かどうかを見分け、行動を適応させていくことは非常に重要です。
成功と失敗を分けるもの
直接お金を出すのは危険
基本的に危険なのは、直接お金を渡すパターンです。
特に相手が望んでいないときに行うと、相手の中に様々な思考や感情が出てきます。
この人は何が目的なのか。対価として何か重要なものを引き出そうとしているのではないか。お金でこちらをコントロールしようとしているのでないか。
あなたとしては完全に善意で「〇〇に使ってください」と言っても、相手は差し出されたお金から色々な邪推をしてしまいます。
お金は中立
相手がお金に対してネガティブな感情や考えを持つのは、お金が中立からです。
中立とは異なる立場の両方にとって敵という意味です。
交換において、何にでも使えてしまうスゴい性質があります。良いようにも悪いようにも使えてしまう。何にでも使えてしまうために、相手は悪いイメージを想起しやすく、ネガティブな印象に囚われてしまうのです。
相手の姿勢
お金を使う親切において決定的な要素は、相手のお金に対する姿勢です。
相手がお金と上手に付き合うことのできる人なら、あなたがお金を使う親切に対する柔軟性も高いでしょう。
「ああ、この場合はお金を使う方がいいと判断したんだな」とすぐに理解してくれます。
反対にお金への向き合い方があまり良く無い人は、上述したようなネガティブな感情とお金を結びつけて、あなたの親切心に気づくことが難しいのです。
成功へのヒント
こうすれば絶対に成功するということはありません。
お金を使う親切をしないと決めたら、失敗はしないかもしれませんが、成功もしません。
それでも成功に近づくためのヒントはお伝えできます。
他に方法がないことを確認する
その親切、お金を使う以外に方法はないのでしょうか。
誰かに借りる、すでに持っているものや無料サービスで代用する、お金やものを上げるのではなく解決策を教える。
お金を使わないのであれば、それに越したことはありません。
また安易にお金を出すと「他に方法があるのに、なぜお金を出すのだろう?」といらない疑いを持たれることになります。
目的を限定する
お金を使う目的は何でしょうか。
目的を明確にして、それだけのためにお金を使うのであれば、こちらの意図も明確に伝わります。
勉強がしたいという相手に、好きな本を買って欲しいと思っているのであれば、図書券や図書カードを上げればいいでしょう。終電がなくなった人に「これで何とかしなよ」とお金を渡すより、切符を買って渡してあげる。まさか誕生日プレゼントに現金を直接渡すような人はいないでしょう。
目的を限定することで、お金が原因のネガティブな印象はかなり薄まります。
無理のない金額を使う
お金を使うにしても、受け取る側の気持ちを考えると、あまり多額は使えません。
だから可能な限り少額、それもあなたが出しても無理も惜しくもない金額がいいです。
本来的には1円でも粗末にしていただきたくないところですが、親切にはある程度チャレンジの要素もありますので、使っても大きくダメージを負わないようにしましょう。
まとめ
お金はあげる方ももらう方も何かと気を使うもの。
でもどうしても使わなければいけない時もあるかもしれません。
そうした時のヒントとして、今回の記事がお役に立てば幸いです。
ではまた!
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