世の中から親切を消す方法について考えてみた

こんにちは。見習い研究員のHIROです。

今日は親切を増やすという当ラボの目標とは逆、どうやったらこの世から消すことができるか考えてみました。

自説とは反対のことを考えることによって、理解が深まります。多分。

目次

親切のない世界とは何か

何なんでしょうね、その世界(笑)

思考実験とはいえ、我ながら変なものを考えたものです。

親切の要素をおさらいしてみますと、

・相手の役に立つ

・自分が楽にできる行為

・すぐできる

こんなところでしょうか。

この3つを満たす行為を親切と定義して、以下考えていきましょう。

親切のない世界をどうやって作るか

存在を消せば?

親切をなくすために、親切という概念そのものを消してはどうでしょうか。

まず辞書から消し、そうした行いを良いとも悪いともしない。

一切評価しないようにします。

次に学校教育などで以下のように教えるのです。

「迷惑かもしれないので他人に関わるのは避けましょう」

「楽をしてはいけません。いつも辛いこと苦手なことを積極的に行いましょう」

「先延ばしは最高の習慣です。未来の自分に全てを委ねましょう」

・・・。

うーん、ちょっとこれは難しそうですね。

この3つを成り立たせようとすると、矛盾が発生します。

「先延ばし」を遵守すると、上2つが守れません。

また親切の概念を消しても、親切の定義を満たす行為を止められなくてはいけないので、根本的な解決にはならなさそうです。

別の方法を探りましょう。

法律で禁止すれば?

それでは「親切3要件を満たす行為を禁止する」と法律で定めたらどうでしょう。

ただ早速難しい問題が出てきます。

どうやって摘発するのでしょうか。

特に要件2「楽にできる」を証明するのはかなり困難です。

「これはめちゃくちゃ苦労しました!」と言い張ればそこで終了です。

かといってこれを外すと、商行為は全部アウトです。

要件2に「ただし金銭の授受があれば適用しない」と但し書きをしましょうか。

しかしそうするとお客さんであれば、親切し放題の予感がします。

で、「これはいついつの代金に含まれるサービスです!」と言われたらおしまい。

あと親切をした側とされた側が結託すると、摘発のためにはえらい労力がかかりますし、

これまた現実的な方法じゃないですね。

物理的にやめさせれば?

こうなったら人類を親切ができない体にしましょう。

親切をすると頭の金輪がめちゃくちゃ締まるとか。

常時手錠をかけておくとか。

まあそんなものどうやって全員に施すんだという話です。

では拮抗反応を利用して親切を消し去りましょう。

意地悪を行うのです。

相手が嫌がることを絶えず行えば親切はできません。

ただし的確に相手の嫌がることや困ることを把握していることが前提です。

そうでなければ意地悪のつもりが親切になっていた、なんてことが起きてしまいます。

まとめ

結論、すごい難しい。

以前の記事でも書きましたが、相手からそう思われたら大体成立してしまうんですよね。

親切を増やすのも難しいですが、親切を消すのはもっと難しい。

それが分かっただけでも収穫でした。

今日はここまで。ではまた。

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