こんにちは。見習い研究員のHIROです。
今日は親切が世の中になかなか広がらない、その原因について考えてみました。
機会を見つけることができない
親切なことをすることは良いことだと思っていて、できたらしてみたい。
でもなかなかそういう機会が見当たらない。
そんな人は多いかと思います。
実際に親切をしようとするとわかりますが、いつ声をかけたらいいか、どう行動したらいいか、タイミングを探している間にチャンスを失ってしまうことはよくあります。
また人の困りごとに気づけないという場合もあります。
困っている人を見つけるには観察力や共感力が必要なので、そうした能力を十分に持っていない場合は、そもそも親切をする機会を見つけにくいです。
効果がわからない
自分がやったことが良かったのか、悪かったのか。
効果がわからないと、次回もやろうとか、他の人にもやろうという気持ちにはなりにくいと思います。
効果測定が即座に、正確にできるのであれば理想的です。
一番良いのは相手から感想をもらったり、相手の状況を数値で把握することです。
もっとも親切をした後に「今どんな気持ちですか?」とはちょっと聞きにくい。
また数値化といっても、持ってあげた荷物の重さを測ったところで、その親切がどの程度効果的だったのかを導くのは難しいでしょう。なぜなら同じ状況の再現や比較ができない限り、重さというたった一つの指標だけ見ていても、状況の把握や理解は困難です。
相手から正確なフィードバックを得られないことで、親切を継続しようという試みは難しくなっています。
具体的な方法が不明
問題は発見し、解決方向もわかっている。
しかしその過程を経るための方法がわからない。
例えば重い荷物を持っているおばあさんがいて、代わりに持って歩いてあげたら助かるという状況があったとします。
でも自分は腕に怪我をしていて、持ち運ぶことは無理だ。
このようなとき、あなたならどうしますか?
もちろん方法がないわけではありません。道具を使うとか、他の人に頼むとか。
思いつけば良いのですが、もっと難しい問題や自分が何か心理的に負担を感じているときはすぐに解決策は見つからないかもしれません。
恥ずかしい・知られたくない
親切をするのはいいけど、みんなの見ている前では恥ずかしい。
なるべく知られないように、人を助けたい。
こう思う人は結構多いのではないでしょうか。
躊躇している間に親切の機会が去ってしまう。
知られまいと思って遠回しに行ったところ失敗する。
心理的抵抗がもっと少なければ、多くの親切ができるようになるのですが。
関心が持てない
親切どころか、そもそも他人に興味がない。
人が困ってようが、楽しそうにしてようが、自分に関係ない。
他人に関わったところで、面倒なだけで良いことはない。
少ないですが、そんな風に考える人もいます。
世の中に少ないタイプなら、放っておいても良いのではないかと思う人もいるでしょう。
ところがそうとも言えないのです。
なぜなら人間は親切をやるタイプとやらないタイプ、そして周囲に合わせるタイプがいるからです。
全くやらないタイプが一定数いると、それに影響されてやらなくなる人が増えます。
結果として社会全体の親切数や質が低下してしまうのです。
まとめ
親切は伝染する特性があります。
一方で環境によっては、広がりが抑制されてしまうことがあります。
原因を知ることで親切の輪を広げやすくしたいものですね。
今日はここまで。ではまた。
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