親切ができない理由は人によって様々。
もちろんその理由が正しい場合もありますが、多くは思い込みのようです。
例えば、ご自身の性格を原因に挙げている方がいます。
「自分の性格は〇〇だ」
「〇〇な人は親切に向いていない」
「だから親切ができない」
というわけです。
でも、それってどの程度正しいことなんでしょうか。
今回は親切しやすい性格について考えていきます。
・親切と性格は関係があると思う
・自分のことは自分が一番よく知っている
親切をしやすい性格はあるか
そもそも親切をしやすい性格などというものはあるのでしょうか。
今回取り扱う性格についての定義から、親切をしやすい性格まで考えてみたいと思います。
性格の定義
ではまずは性格の定義から。
行動のしかたに現れる、その人に固有の感情・意志の傾向。「ほがらかな―」「夫婦の―が合わない」
出典:goo辞書
簡単にいえば、
その人らしさ
というところでしょうか。
優しい性格、真面目な性格、明るい性格。
世間一般には様々な性格の人がいます。
となると親切な性格の人がいてもよさそうな感じです。
実際に親切な人はいますし、それが性格なんですと言われても違和感はないかもしれません。
性格は変わらない?
しかし同じ人をみていても、ずっと同じ行動傾向を持っているとは限りません。
むしろ時と場合によって、行動を変える人がほとんどでしょう。
例えば、
・普段優しい人が、怒りの感情をあらわにする
・厳しい上司が、娘の前ではデレデレした表情を見せる
・授業はサボる癖のある生徒だが、部活動は真面目に打ち込んでいる
みたいなことはよく見聞きします。
これを読んでいる人も「常に〇〇だ」というより、多少のグラデーションが行動に現れていらっしゃるのではないでしょうか。
つまり人間の性格は時と場合によって変わるということです。
親切が変われば適性も変わる
仮に性格によって能力や特性が変わるとして、それが親切をするにあたってずっと有効であるとか不利であるとか決まるわけではないです。
なぜなら親切に限らず、物事に必要とされる能力や特性などの適性は、内容によって変わります。
例えば、
今日、会社ですごい嫌なことがあって・・・
という人にはじっと話を聞いてあげる忍耐強さや優しさが必要になってくるでしょう。
また、
我が社の商品をどんどんアピールして売ってきてほしい!
というような社長さんには、明るくて行動的なビジネスマンが必要かもしれません。
親切をするときも全く同じです。
親切がしやすい性格があるわけではなく、必要とされる性格は親切を行う時と場合で変わってくるというのが現実に近いでしょう。
性格を活かした親切をするためには
では自分の性格を活かした親切を行うためにはどうしたらいいのでしょうか。
ここではそのためのヒントを2つご紹介しましょう。
自分の行動傾向を知る
まずは自分の性格を知ることから始めます。
そこで重要になってくるのが、普段自分がどんなことをしているのか知ることです。
と言っても行動を全て書き出しましょうとか、計測しましょうとか無理は禁物。
そんな大変なことをしたら途中でつまらなくなってしまいます。
難しく考えなくても大丈夫です。
普段の何気ないことに自分らしさは現れています。
例えば、
・食べたり段飲んだりしているもの
・自分のお小遣いで一番多く買うもの
・着ている洋服やカバンなどの好み
・見ている動画や本のジャンル
・勉強や仕事の進め方
など思いつくところから考えてみてください。
きっと自分の得意や強みが見えてきます。
ちなみに私は普段コーヒーやお茶を飲んでいますが、
・健康に気を遣っている
・コスパの良いものが好き
という自分の性格が見事に現れています。
よく行うことで親切できないか考える
次に自分がよく行うことで、何か親切ができそうなことがないか考えます。
探すコツは「ついでに」「一緒に」「〇〇と思って」という視点を見つけることです。
親切に限らず、物事を新たに行うのは面倒なもの。
なので慣れていること、好きなこととセットで行うことがおすすめです。
例えば、
・どこかへ行くついでに手紙をポストに投函してくる
・自分のご飯を作るついでに、家族の分も作る
・ウォーキングだと思って、ショピングにつきあう
みたいな感じでOKです。
普段やってることをあまり変えなくても、自分らしい行動に目を向ければ良いだけ。
これなら割と簡単に親切ができそうな気がしませんか。
まとめ
・親切しやすい性格なんてない
・性格に合った親切があるだけ
・自分らしさを見つければ親切は案外簡単かも
ではまた!
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