どうしても親切を損か得かで考えてしまうときに思い出してほしい2つの視点

誰しも物事を行うときに損か得かで考えることがあります。

スーパーで買い物をするとき、同じ種類の商品ならどのブランドがコスパがいいか。

アルバイトを探すとき、同じような仕事内容ならどの会社がいいか。

この考え方は親切についても当てはまることです。

ただ、親切について損得で考えることに抵抗を感じる人もいるでしょう。

今回は親切を損得で考えてしまうとき、思い出してほしい2つの視点についてご説明します。

この記事はこんな人にオススメです

・何事もメリットやデメリットで測ってしまう

・損得勘定を抜きにした親切がしたい

目次

親切を損得で考えてしまうとは

まずは親切を損得で考えてしまうとはどのようなことなのか。

次の項目について考えてみましょう。

人間関係

親切は相手あってのものです。

人間関係における損得は考えがちな項目の一つになります。

見知らぬ人に行う場合もあるとは思いますが、知っている人に行う場合が多いでしょう。

知っている人に行う場合、どうしても気になるのがその人との関係性です。

「こうしたら相手から好意を持ってもらえるかもしれない」

「あの人は苦手だから助けを申し出るのはやめておこう」

などと考えるのは、まさに人間関係という面から損得で親切を考えていることになります。

お金・モノ

親切を行うときに何らかのコストが発生することがあります。

お金を使ったり、モノが必要になったり。

十分なリソースがあればこうしたことは気にならないでしょう。

しかし実際には使えるリソースは有限であることがほとんどです。

その場合お金やモノという面から、親切の損得勘定をしてしまうのも自然なことだと言えます。

時間

何をするにも時間は限られています。

親切を行う際に、

「これは行った方がいいな」

「これは時間の無駄になるかな」

と判断するのは当たり前のことです。

一方で

「相手のために時間を使いたくないから親切をしない」

という選択肢も生まれるため、やはり損得を考えてしまいがちな項目になります。

損得で考えることの問題点

損得で考えることは、一見すると当然の行為に思えます。

では問題点はないのでしょうか。

ここでは4つの問題点について考えます。

状況に応じた親切ができない

損得を第一に考えると、状況に応じた親切ができなくなります。

例えば、自分が少し負担するだけで状況が大きく改善する場合であっても「自分にはメリットがないな」と判断すれば、それでおしまいです。

自分を犠牲にする必要は全くありませんが、それは何のコストも負担も受けつけないと同じ意味ではありません。

他人の親切を疑ってしまう

自分が損得のみで親切をするしないを判断し続けると、他人の親切についても疑いの目を向けはじめます。

「この人は何で自分に親切をするんだろう」

「何かこちらから利益をかすめ取ろうとしているのでは」

何気ない親切や善意からの親切があるという事実を忘れてしまうのは悲しいことです。

自分を責めてしまう

人は自分の利益のために良かれと思って、損得勘定をします。

しかし不思議なもので時間が経ってくると、自分を責めてしまうことがあるのです。

判断した時の状況を忘れてしまい、本当はいくつかのメリット・デメリットを勘案したのに、自分が悪いことをしたかのように思い始めます。

「本当はこうするべきだったんじゃないか」

「何でそんなこともしなかったのか」

このように自分の利益を図ったことによって自分は良い状況になったという事実を無視して、実現されなかった親切による相手の利益について罪悪感を覚えてしまいます。

結局損をする可能性

人間が認識できる範囲には限界があります。

その時は良くても、後から状況が悪くなることなどいくらでもあります。

つまり損得勘定をしたところで、結局損をする可能性があるということです。

自分にメリットがあると思って行動したのに、それが実現できないというのは何とも無力感に襲われることでしょう。

改善のための視点

次に改善のための視点についてご紹介しましょう。

完全な解決方法はないものの、以下の2つを思い出すことで後悔を軽減し、よりよい行動に結びつけることができます。

自分はどうしたいか

1つ目は「自分はどうしたいのか」という視点です。

別に損得勘定して、自分の利益を優先させても自分が心から納得しているのであれば全く問題はありません。

この点が明確でないために様々な問題が出てくるのです。

そのため自分が損得を考え始めたなと気づいたら、

「それって本当に自分がやりたいことだっけ?」

「こっちを選んで後悔するとしたら、どんなことが考えられるか?」

などと検討してみましょう。

相手は何を望んでいるか

2つ目は「相手は何を望んでいるか」という視点です。

そもそも自分が得をすることを目指して親切をするかしないか判断したところで、相手によって結果は変わってきます。

例えばこちらが時間をかけて丁寧にレクチャーを行ったとしましょう。

こちらからすると時間という貴重な資源を使って相手に親切をしています。

しかし相手からすれば、

「他にやりたいことあるんだけどなー」

「もうわかったからそこまで丁寧に説明しなくていいのに」

という場合もあり得ます。

親切を効果的に行うためにも、また適切な損得勘定のためにも、相手の状況を確認するということは大切なことです。

まとめ

・損得勘定は自然なこと

・ただしそれが正しいかは別問題

・自分と相手、両方の視点を検討しよう

ではまた!

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