世の中に親切はあっていいものです。
しかしそれが全てではありません。
親切な人は親切でありたいと思うがゆえに、どうしても相手目線で物事を判断しがちです。
今回は親切を続けていくために、親切以外の大切なことに気づくにはどうしたらいいか、考えます。
なぜ親切以外の大切なことに気づいた方がいいのか
ではどうして親切以外の大切なことに気づいた方がいいのか、解説しましょう。
親切だけが存在するわけではない
親切は単体で存在する行為ではありません。
自分と相手の状況によって決まります。
何をして欲しいのか、何ができるのか。
ただし、相手の欲求を感じることはできても、同時に自分の欲求を感じることはなかなか難しいことです。
お互いが満足する親切を行うためには、相手と自分の「望むこと」と「できること」が適合させることが重要になります。
どんな親切も価値観の理解が重要
人が望むことは、多くの場合で何を大切にしたいかという価値観に基づきます。
このため、自分を含めどのような価値観を持っているのか、あらかじめ理解しておくことは親切を行うに当たって役に立つでしょう。
他の価値観と結びつくことで親切の効果が増える
例えば、相手が「自分の仕事は自分の力で達成したい」ということを大切にしていることがわかったとします。
そしてこちらが「相手の代わりに何かをしてあげたい」ということを大切にしているとします。
この場合、相手にどのような親切をするのが適切でしょうか。
相手の価値観に合わせるのであれば、何もしないことです。
一方でこちらの価値観を通そうとするなら、仕事を代わりにやったり、手伝ったりすることになります。
比較してわかる通り、このどちらもベストとは言えませんね。
では相手が、
「なるべく効率的に物事を進めたい」
という価値観も同時に持っているとわかったらどうでしょうか。
こうなると話が変わってきます。
相手が効率的ではないと思っている仕事で、なおかつ全体にとっては必要な仕事を代わりに行えば、親切になるのです。
例えば資料や道具などの準備や書類整理、清掃など直接は関係しないけれどもやっておかないと困ることが挙げられます。
このように価値観を単独でみていくと、親切の効果が見込めないような場面が、複数の価値観を把握して結びつけて考えることで、効果的な親切を行える場面へと変化していく可能性があるのです。
自分が大切にしたい価値観の見つけ方
とはいえ「自分が大切にしたい価値観なんてわからない」という方もいるでしょう。
以下で自分が大切にしたい価値観の見つけ方をご紹介します。
決めるのは自分
巷にはさまざまな自分探しのフレームワークが存在します。
もちろん参考にはなりますが、完全でもなければ的確でもありません。
フレームワークは大まかな方向性を決めたり、分類をしたりするためのツールです。
あくまでも何を大切にしたいか、決めるのは自分であるという意識を持つことをオススメします。
少しでも大切にしたければOK
価値観というと、ちょっと大袈裟な表現に感じる方もいるでしょう。
その感じ方は正しいです。
というのも深く考えて、何か大きな枠組みで考えようとすると、価値観探しは迷走してしまいます。
「人生とは何か」
「何のために生きるのか」
のような問いは答えが出にくいです。
それよりも日々の何気ない行動に注目してみましょう。
根本にある価値観が現れてきているはずです。
なのでちょっとでも
「これって気をつけているな」
「こういう判断しがちだよね」
と気がつくものがあればOKです。
探し続ける
自分が大切にしたいことはなかなか見つけにくいかもしれません。
というのもあまりに自分にとっては当たり前のことすぎて、
「え、それって自分だけの価値観だったの」
ということも少なくないからです。
だから、
「自分には特に大切にしたいことなんてないな」
という方でも、
(自分は何を持ってこういう判断をしているだろうか)
という意識を持って、探し続けてみてください。
まとめ
・人の価値観を理解すると親切は効果的に行える
・自分が大切にしたいことがないなんて人はいない
・普段の何気ない行動を観察し続けよう
ではまた!
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