人気取りのために親切をするのは有りか無しかを考える

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親切を行う動機の一つとして「人に喜ばれるから」ということがあります。

また結果として感謝されたり好意を持ってもらうことは自然なことです。

しかし行き過ぎると、結果であるはずの感謝や好意が目的になってしまう場合があります。

さらに多くの人たちから感謝や好意を得ようとして、人気取りに走る人も。

今回はそうした人気取りのための親切について是非を考えます。

この記事はこんな人にオススメです

・周りから認められたり好かれたりしたい

・他人に尽くすことを止めたい

目次

なぜ人気取りで親切をしてしまうのか

まずは人気取りのために親切をする人の動機について考えてみましょう。

好かれると気分がいい

人から好かれて悪い気がする人はいないでしょう。

嫌われたり苦手意識を持たれたりするよりずっと気分はいいです。

良い人だと思われたい

「人格的に優れている」「道徳的である」など良い人だと認められたいと言うのも強力な動機の一つになります。

「あいつは性格悪い」とか「モラルが低い」とか言われては、精神的に落ち込みかねません。

能力を認められたい

自分の能力を認めてもらうことがモチベーションに繋がるタイプの人もいます。

誰しも「仕事ができない」「使えない」などとは思われたくないです。

また自分でもそう思いたくはないでしょう。

人気取りのメリット

それでは人気取りのメリットとしてどのようなことがあるのでしょうか。

実際に良い人と思われる

周囲から実際に良い人と思われます。

これ自体は全く悪くありません。

打算的であっても、みんなのために役立つことをして、感謝や好意を得ているのですから。

親切が習慣になる

人気取りとはいえ、親切を続けることで習慣化していきます。

親切をする→相手から感謝される→能力を認められた気分になる→さらに親切をする。

こうしたポジティブなループが発生することは親切を増やすという観点からは良いものと言えるでしょう。

人気取りのデメリット

一方こうした人気取りはデメリットもあります。

下心があると疑われる

過度な親切は相手から疑念を抱かれます。

何か下心があるのではないか、というわけです。

実際、感謝や好意が欲しいと思っているのですから、全く理由がないことでもありません。

また相手がそうした疑いを持っていると気づくと、こちらも心穏やかではいられないでしょう。

評判の維持が大変

親切な人という評判を維持するためには、それなりの労力が必要になります。

厄介なのが周囲の期待が高まっていくことです。

常に親切を続けると、それがベースとなるため、段々と高いレベルの親切を求められます。

もっとひどくなると、こちらの親切を当たり前のものとして受け取る人が出てくることも。

余計なお世話をしがちに

親切の機会が十分にあれば良いですが、実際には多くないという人もいます。

そうなると親切の機会を増やそうと、余計なお世話をしがちに。

適切な場面で親切を行うことは良いことですが、なんでもかんでも親切の機会にしようとすると逆効果になることも多いです。

ポジティブな反応がないと落ち込む

感謝や好意などの過去の望ましい体験を想定して親切を行うことは、しばしば裏切られます。

親切に再現性がないからです。

以前に行ったことが今回も同じように役立つかはわかりません。

相手の反応を期待しなければ良いのですが、ポジティブな反応ありきで親切を行うと、それがなかったときに精神的なショックを受けて気分が落ち込むことになります。

どうしたらいいか

人気取りのための親切にメリットとデメリットがあることはわかりました。

ではどうしたらメリットを得つつ、デメリットを減らすことができるでしょうか。

役立つことを目的にする

目的をあくまで「相手の役立つことを行う」に限定しましょう。

ここからブレるから全ておかしくなるのです。

「感謝してもらえそうか」「好意を持ってもらえそうか」ではなく、

「嫌われても良いから、相手のためになることをする」

と思えるかどうかで親切を選択すると良いでしょう。

そして大切なことですが、「親切だけど、これやったら嫌われそうかな」という気持ちが強ければ、無理に親切をしなくて良いのです。

できたことに注意を向ける

相手の感情の変化は、事前に掴むことが難しい場合があります。

やってみたら相手の望むような結果にならず、非難されることもあるでしょう。

そのためひたすらに相手の感情を慮って、歓心を買う親切ばかり行うのは良くありません。

わざと傷つけようとしたのでなければ、仕方のないことと考えましょう。

そして親切によって何ができたのかということに注意を向けてみるのです。

今回はうまくいかなかったことも、別の人や実行のタイミングを変えれば効果があるかもしれません。

快適なペースを把握する

無理をして親切をしても長続きしません。

自分にとって無理のない、快適なペースを探してみましょう。

こうすることで親切を行うことを相手ペースではなく、自分ペースに設定し直すことができます。

親切は相手のために行うことですが、自分を犠牲にすることではありません。

あくまで自分から相手に貢献したいという自由な意志によって行うものです。

まとめ

・親切の目的がブレるとただの人気取りになる

・メリットもあるが、デメリットは大きい

・自分から相手へ貢献したいという気持ちを忘れずに

ではまた!

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