「こんなに親切をしたんだから少しぐらい大目に見てほしい」は相手に通じない

誰かにつまみ食いされたハート状に並べられたレーズン

「普段善いことをしていれば、多少悪いことをしてもいい」

ここまで露骨ではないにせよ、似たような事を考えてしまうことはありませんか。

「ダイエット中だけど、運動したからお菓子食べても大丈夫だよね」

「メール出すときにいつも確認してるけど、特にミスがあったことはないからもう確認しなくていいかな」

「30分勉強したから、あとはゲームの時間にしよう」

要するに「プラスの事をしたのだから、マイナスな事をしても問題はない」というわけです。

では他人に対しても同じことが言えるのでしょうか。

「こんなに親切をしたんだから少しぐらい大目に見てほしい」

「普段は真面目にやってるんだから、多少ずるしてもいいでしょ」

今回はこの考え方を他人との関係に適用する事について考えます。

この記事はこんな人にオススメです

・善行はためておける

・プラスが大きければマイナスが多少あってもいい

目次

「大目に見て」が通用しない理由

結論から言えば、「プラスの事をしたのだから、マイナスな事をしても問題はない」は間違っています。

では以下にその理由を解説していきましょう。

相手はその場しか見えない

相手からすると「過去の親切など知ったことではない」というのが正直な感想です。

なぜなら相手は現在の行動、その場のことしか見えません。

本当にプラスの事をしたのか、それはどの程度の事なのか。

検討しようにも、相手は今しか手がかりがないのです。

評価は相手が行う

こちらと相手では価値観が違います。

こちらからは「このくらい」と思うことが、相手からしたら大事なことだったりするのです。

つまり、こちらの行動の評価はあくまで相手が行うのです。

それが正しいかどうかは関係ありません。

相手がどう考えるかは、完全に相手の自由です。

ネガティブ>ポジティブ

人間はネガティブなことの方が印象に残ります。

公平なものの見方ではありませんが、その方がこれまでの人類の生存にとって有利に働きました。

疑わしきは近寄らず、危機を回避してきたんですね。

そのせいで「ちょっとなら良いだろう」の「ちょっと」が通用しません。

相手に迷惑をかけたら

「大目にみて」を要求することが難しい以上、とるべき手段は限られてきます。

ここでは相手に迷惑をかけたあと、どう行動したらいいかご紹介します。

謝る

まずは素直に謝りましょう。

納得がいかないのであれば、言葉だけでも良いです。

「態度が悪い」という人も時折いますが、無視したり逆ギレしたりするよりは良いです。

補償する

何か損害が発生していたら申し出ます。

ただし「金で解決しようとしている」と思われないことが大切です。

事実としてはそうですが、あくまでも相手への謝罪の一環として行います。

理由を説明する

言い訳は相手の気持ちを害します。

しかし必要な説明は相手のためにも行うべきです。

理由がわかれば相手の感じ方も変わるでしょう。

もちろん言い方には工夫が必要です。

また言うタイミングにも気をつけましょう。

おすすめは相手の話を聞いて、こちらが謝罪を行ったあとです。

注意点

こちらの行動の評価は相手が行うと書きましたが、この考え方には注意するところもあります。

相手が間違っていることもある

相手が怒る=相手が正しいではないです。

例えば相手が事実を受け入れられていないこともあります。

そうした時は穏やかに相手の誤りを指摘する必要もあるかもしれません。

親切で積立られるのは「徳」ではなく「経験」

親切をはじめとした善い行いを積むことは免罪符になり得ません。

親切によって得られるのは経験です。

そして経験を積むことで、より良い親切ができます。

ここで考えておきたいのは、

「何のために親切をするか」

という自分の価値観です。

親切によって何がしたいのか明確でないから、

「良いことしたんだから、ちょっとくらい迷惑かけても許されるよね」

という間違った認識をしてしまう。

迷った時は自分で定めたコンパス=価値観に立ち戻りましょう。

まとめ

・「大目に」なんて相手には通用しない

・迷惑をかけたら謝ろう

・親切は免罪符じゃない。自分が大切にしたいことは何か、思い出して

ではまた!

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