楽して親切を増やす、ある一つの方法

こんにちは。見習い研究員のHIROです。

今日は楽=労力をかけずに、世の中に親切を増やす方法の一つをご紹介します。

それは「自分の価値を正しく伝える」ということです。

世の中に親切が増えない理由の一つとして「相手に何をしたら良いのか、よくわからない」

というのがあります。

逆に言えば、それを明らかにさえできれば、相手の行動を促しやすくなります。

とは言え、相手の心のうちを読むのは難しい。

ならば自分から開示してしまえばいいのです。

ではどのように開示すればいいのか?

これが意外と難問なのです。なぜか?

次の3つの要因が影響して、うまく開示できないのです。

①適切な言語化ができない

言語の宿命ではありますが、感情やニュアンスなど微妙なものをうまく言葉にすることは難しいです。

言葉にした瞬間に様々な情報が落ちていきます。

またそもそも知らない概念を表現するのはとても難しいことです。

例えば味覚。

近年になって発見されたことですが、人間の味覚は従来考えられていた「甘味、苦味、酸味、塩味、うま味」の5つの基本要素以外にも、様々な味を知覚することができます。

そして知覚するにはそれらを言語化することが重要なのです。

②価値を認識できない

自分のことは自分が一番よく知っている。

そう思っている人は多いかと思いますが、これはあまりあてになりません。

有名な話ですが、自動車王ヘンリー・フォードの言葉に

「何が欲しいかと尋ねれば、人は皆『もっと速い馬』がほしいと答えるだろう」

というものがあります。

これは本来欲しい「もっと速く目的地に行きたい」というベネフィットを、顧客がうまく言語化できなかった例としてビジネス書ではよく紹介されています。

多くの人にとって、説明したい内容の抽象度を高めて、自分の価値を認識するのは訓練が必要でしょう。

③心理的なハードルが高い

本音を伝えることに抵抗があるという人は少なくありません。

「こんなこと言ったら、変に思われないかな」

「自分の気持ちを伝えるのは、気恥ずかしい」

相手に伝えていいのかどうかの判断は、人間関係の親密度に依存します。

つまり、自分の価値を伝えることができるのは、ごく限られた範囲になってしまうのです。

ではどうやってこれらの課題を克服すればいいのでしょうか。

完全な解決策というものはありませんが、改善策ならあります。

①調べる

自分の微妙な気持ちや欲求など、表現したい価値に気づいたら、書籍やGoogle先生に聞いてみましょう。

あなたが考えていることや感じていることは、あなただけにしか起きていないものではなく、多くの人たちが経験している可能性が高いです。

②「なぜ」を繰り返す

自分が考えていることの抽象度を高めるには、そのことについて「なぜ」と問いかけることが有効です。

トヨタ生産方式で有名な大野耐一氏が著書「トヨタ生産方式」の中で提案しているもので、生産管理の世界では有名な手法です。

原著では5回繰り返すことを推奨していますが、必要に応じて変えてもいいでしょう。

というのも同書中に「なぜ5回なのか?」という問いはなかったので。

おそらく「なぜ」は無限に繰り返すことができるため、大野氏の経験則から5回程度行えば、十分実用に耐えられるということかと思われます。

また「なぜ」をどの部分に焦点を当てて行うかも重要なポイントです。

例えばこのサイトのテーマである「親切を増やしたい」ということで考えてみましょう。

「親切を増やしたい」

 ↓

「なぜ?」※1回目

 ↓

「親切は増えても誰も困らないから」

 ↓

「なぜ?」※2回目

 ↓

「世の中には余計なものが溢れているから、増えても困らないものを増やしたい」

 ↓

「なぜ?」※3回目

 ↓

「すでにあるものを増やしても、無駄だと思うから」

 ↓

「なぜ?」※4回目

 ↓

「無駄が嫌いだから」

 ↓

「なぜ?」※5回目

 ↓

「リソースを有効に使った方が、世の中の改善に役立つから」

以上の「なぜ」は「なぜ、そう思ったのか?」という意味の「なぜ」になります。

上記は派生させようと思えばいくらでも派生できます。

ただいずれの観点からしても、抽象度が高まることは間違いありません。

③具体的に伝えてみる

先程の「抽象度を高める」ことの反対を行いましょう。

方法は価値に対して「どうするか」と問いかけるのです。

再びこのサイトの場合で考えてみましょう。

「リソースを有効に使って、世の中の改善に役立てたい」

 ↓

「どうするか?」※1回目

 ↓

「無駄を無くしたい」

 ↓

「どうするか?」※2回目

 ↓

「世の中にあまりない、かつ増えても困らないことを増やす」

 ↓

「どうするか?」※3回目

 ↓

「無駄ではないものを探す」

 ↓

「どうするか?」※4回目

 ↓

「調査の結果、見つかった候補を中心に、他の事柄と比較検討して、増やすものと方法を決める」

 ↓

「どうするか?」※5回目

 ↓

「ブログを使って、親切を増やす」

このように私の場合は「リアル世界で面と向かっていうと恥ずかしいけど、ブログなら読みたい人だけ読んでくれるからいいか」と思ってブログを立ち上げました。

それにこうして色々書いていくと新しいアイデアも浮かんできますし、個人的にはブログ始めてよかったなと思っています。

以上、楽に親切を増やす方法の一つをご紹介しました。

習得するのは楽じゃないのですが、実行するのは簡単です。言えばいいだけなので。

一度身につけてしまえば雪だるま式に親切を増やすことのできるいい方法かなと。

それにそもそも

「自分の気持ちを言葉にできる」

「自分の願いを叶える適切な方法を知っている」

「人に話すのになんの抵抗もない」

という状態なら、何の問題もないですね。

・・・というのはややこじつけが過ぎました。

私も全然できていないので、もっと簡単に習得できる方法があれば、ご紹介しますね。

今日はここまで。ではまた。

【工事進捗】

・Cocoonの公式サイトで勉強中。

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