こんにちは。見習い研究員のHIROです。
「頑張って親切をしたけれども、あまり役立ってない気がする」
「特にミスもなかったし、相手も喜んでくれたけど、もっとできたと思う」
そんな時にチェックしてほしいのが「親切するタイミング」について。
いくつか原因は考えられますが、タイミングを間違うとせっかくの親切も効果薄になってしまう可能性があります。
ということで今回は親切におけるタイミングを考えます。
いつ相手に関わるか
事前
相手が何かをする前や、何かが起こる前です。
事前に親切を申し出ることができると、親切の選択肢が増えるので理想的なタイミングと言えます。
一方で相手の行動を正確に把握しなければならず、難易度は高いです。
進行中
相手が何かをしている時です。
もっとも一般的な親切のタイミングでしょう。
困っている時とか、作業をしている時とか。
これらの時に声かけができると、効果的な親切に繋がりやすいです。
ただし相手が行っている内容によっては、「もっと早く言ってくれたらよかったのに」という場合もあります。
また集中している時や忙しい時などは、親切を申し出ることが相手の負担になる可能性もあるので、実は判断が難しいところです。
事後
相手が何かをした結果、望ましくない状況が生まれた時です。
明らかに親切の必要性が出てくるので、相手が親切を受け入れやすいタイミングではあります。
一方で望ましくない結果が回復できなければ、こちらのリスクは小さいものの、相手のダメージは大きくなるでしょう。
これでは親切の効果は小さなものになってしまいます。
タイミングの計り方
相手の状況を確認する
相手に親切してほしいことを聞けるのであれば、それが一番いいです。
しかしそうでない場合、例えば相手が忙しそうとかそもそも目の前にいないという場合はどうしたらいいのでしょうか。
有効な方法の一つが推測です。
相手の状況から意図を読み取ります。
例えば、
・今日は何曜日か
・何かイベントはないか
・相手のスケジュールが確認できないか
・相手のことを知っている人はいないか
・前日何をしていたか
など、本人に直接確認できなくとも、周辺から得られる情報でかなり相手の状況や意図を推測することはできます。
自分のできることを把握する
相手のことを知るのと同じく、自分のことを把握しておくことも重要です。
というのも、人は反射的に親切を行いやすく、これが親切の効果を弱めてしまう原因になるからです。
どういうことかというと、
困っている人がいる!
↓↓↓↓↓
どうしよう、すぐ助けないと・・・
↓↓↓↓↓
「何かお手伝いできることありませんか?」
となりやすいからです。
「これのどこがまずいのか?」
という方は、良く上記のフローを見直してみてください。
「あること」が抜けているのに気づきませんか?
そう、「自分が役立てるか確認する」ことが抜けているのです。
世の中に全てのことができるという人はいません。
得意なこと、苦手なことがあって当たり前です。
困った人を助けるのに、こちらが手を差し伸べることが最善とは限らないのです。
だから自分自身の能力を把握しておくことは、その判断を素早く行うためにとても大切なポイントになります。
親切できるポイントを探す
相手の状況を推測し、自分のできること・できないことが判断できるようになったとします。
あとは親切を行えるポイントを探して、そこにリソースを注ぎ込むだけです。
ではどうやってそのポイントを探せばいいのでしょうか。
次の2つの視点から考えてみましょう。
①今行うか、あとで行うか
②自分が行うか、他人に任せるか
先程の例えで言えば、今困っている人がいてもすぐに助けることが最善とは限らないのです。
「今すぐ助けないと」という判断が間違っていることはあり得ますし、「自分しかいない」というのが単に知らないことによる決めつけである可能性もあります。
考え方を広く持つことで、こちらの親切はずっと効果的になるでしょう。
注意点
経験則はほとんどの場合で有用
考えなしに動くことは、余計なお世話や取り返しのつかない状況につながる可能性があることを示してきました。
しかし経験から素早く判断すること自体は悪いことではありません。
というかほとんどの場合で有効に作用します。
今回注意をしていただきたいのは、タイミングを検討できる余地に気づかないことです。
結論を早々に出してしまうと、なかなか他の方法を検討したり受け入れたりすることは難しいでしょう。
ただそうしたことがあり得ると知るだけでも、今後の親切を効果的なものにする可能性が高まります。
まとめ
・事前に正確な情報があれば親切の効果は高まる
・推測でもしないよりはマシ
・タイミングを計る余地に気づこう
ではまた!
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