こんにちは。見習い研究員のHIROです。
何事も成功させるというのは難しいものです。
例えばどんなに慣れた作業でも、うっかりミスすることはあります。
一方で失敗は簡単なことです。
うまく出来ることの多くはやり方の一部を変えるだけで、すぐに不具合が発生するでしょう。
時計から歯車1個・ネジ1本でも取り外すと動作がおかしくなるのと同じです。
今回は親切でやりがちな失敗をご紹介したいと思います。
必要なことをしない
忘れる
必要な手順や方法を忘れてしまうことがあります。
大抵の場合、記憶力の問題ではありません。
注意が別のところに向いていることが原因です。
親切をする場面では助けようとする相手だけでなく、その内容や周囲の状況、自分が提供できるリソースなど、様々な要素を検討します。
その結果として、肝心な手順が抜け落ちてしまうことは少なくないのです。
面倒くさい
親切をしたいという気持ちと面倒だと思う気持ち。
一見すると矛盾しているように感じますが、実は両方とも成立します。
人間はなるべく楽をしようとするからです。
必要なことであっても、楽で簡単な方法を常に探しています。
その結果として省いてはいけない手順を省くことになるのです。
情報不足
この場合の情報とは、親切の前提となる情報を指します。
例えば、
「車で来たって言っているから、免許は持っているよな」
「大人なんだし、筆記用具くらい持っているだろう」
というような、常識で考えれば当たり前に存在する要素についての情報です。
しかし、この常識というのがなかなか厄介なモノ。
当たり前という思い込みに囚われると、いとも簡単に必要なものが抜け落ちて、親切は機能不全に陥ります。
余計なことをする
良かれと思う
余計なことをする原因のトップはおそらくこれでしょう。
善意から、相手のことを慮って、しなくても良いことを「そうした方が良いだろう」とやってしまいます。
相手ができないと判断する
何もかもこちらでやってあげることが親切ではありません。
親切はあくまでも、その人が困っていることを助けてあげるだけです。
いわば親切をする人は自転車の補助輪。
ペダルを漕いで、行き先を決めるのは相手なのです。
確かに相手の代わりに自転車を漕いであげるのは楽でしょう。
しかしそれは相手の自由を奪うことになります。
安全策をとる
不安を感じたり心配したりすると、どうしてもあれこれやってネガティブな気持ちを追い払おうとしてしまいます。
ただ自分からは安全策でも、不安を感じていない相手からするとやらなくても良いことです。
また安全策の中には相手がコストを負担するものがあります。
余裕を持つということは大切なのですが、リスクとコストを比較し、相手が納得したのであればそれを尊重するという姿勢も大切です。
違うやり方をする
飽きてくる
いつも同じことをやっていたら、飽きてくるのは人として当然です。
そうするとちょっと他のことをやってみようかなという気持ちが芽生えます。
影響がなければ良いのですが、大抵の場合思いつきでやるので、ぶっつけ本番となり失敗します。
記憶がはっきりしない
過去成功したことだと「うまくいったからできるだろう」という自信過剰の状態になりやすいです。
そこに加えて曖昧な記憶のまま実行するので、過去とは違うやり方で進めてしまい、失敗します。
改善したくなる
成功にも度合いというものがあります。
大きく成功した親切なら、それほど変えようという動機は強くありません。
しかし小さな成功だと「もっとできるのではないか」とやり方を変えようとする動機が強まります。
向上心は良いことのように思われていますが、他の要素を検討する時間と慎重さがない時には失敗の要因です。
注意点
失敗は悪いことだけではない
明らかに失敗する場合は避けた方がいいと思います。
しかし一方で失敗にもメリットは存在します。
改善のヒントになる
失敗をしても物理的に致命的なダメージを負わなければ、再度チャレンジできます。
方法を改善することで失敗を減らすことにとどまらず、より良い方法を見つけることも少なくありません。
新しいアイデアへ
失敗を別の角度から見ると、思わぬ成果が出ていることがあります。
予期せぬ結果、期待していない結果を単に失敗したと考えるのではなく、「この失敗からどんなメリットを引き出すことができるか」と考えてみましょう。
失敗を待つ必要はない
失敗にメリットがあることは間違い無いのですが、問題もあります。
それは「どうしても失敗は誰かにダメージを与える」ということです。
ただしこの問題を克服するのは比較的簡単です。
失敗した先人から学べば良いからです。
ただし失敗例を見つけ出すという別の困難がありますが。。
まとめ
・親切のやり方を変えれば別の結果が待っている
・ただし別の結果は失敗かもしれないし、成功かもしれない
・失敗を待つことなく、先人や他人の例から学ぼう
ではまた!
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