こんにちは。見習い研究員のHIROです。
親切は大切です。
しかしそれが全てではありません。
今回は生活のために親切がどの程度有効なのか、いわば「親切でメシが食えるか」について考えます。
親切だけでは食べていけない
リソースあっての親切
親切だけが存在するわけではありません。
個々の能力や物資といったリソース(資源)があって、初めて親切を行うことが可能になります。
親切は使い方の一つ
そういったリソースの使い方は様々です。
自分のために優先的に使う人もいれば、世のため人のためという人もいるでしょう。
大切なのは法律やモラルに反しないのであれば、使い方は個人の自由ということです。
親切はオマケ
親切はオマケのようなものです。
あってもなくてもいいが、あったら嬉しい。
親切をしなかったら
会社員は支障なし
会社や官公庁など組織で働く場合、経営層でなければ親切など一切しなくても何も問題ありません。
雇われた人は与えられた仕事をこなせばそれでいいのです。
例えば最低限の情報しか教えてくれないマニュアル通りの店員さんとあれこれ教えてくれる親切な店員さんを比較してみましょう。
マニュアル通りの店員さん
・最低限のサービス
・ミスは少ない
・決められた以外の仕事はしない
・接客時間は平等にする
親切な店員さん
・最大限のサービス
・ミスが出やすい
・できる限りの仕事をする
・接客時間は必要に応じて変化する
比較して「あれ?」と思われたかもしれません。
それぞれ良い点と悪い点があることに気づかれましたでしょうか。
親切な店員さんの方がいいじゃないかと一般的には思われがちです。
しかし、親切な店員さんは親切さを発揮するときに、どうしてもマニュアルで確立された以外の方法で対応することになります。
それは大きなリスクになるのです。
リスクは良い方にも悪い方にも振れます。
あなたも親切のつもりでやったら、かえって状況が悪化したという経験をお持ちではありませんか。
親切さは良いことばかりとは限りません。
一方のマニュアル通りの店員さんは、一般的には冷たいとか態度が悪いとか思われています。
しかし表にあるように「ミスが少ない」「接客時間が平等」というメリットがあります。
マニュアルは過去の失敗を反映させ、ミスが発生しないように効率の良い業務手順を定めたものです。
また接客時間を平等にすることは、サービスの内容やレベルを標準化するために大切なことです。
時間を多く取って接客すれば、その人は喜ぶでしょう。
でも時間は有限です。
その他のお客さんに対応する時間が少なくなり、サービスの質が低下しかねません。
変化への対応が困難に
とはいえ同じことだけを繰り返すのは状況が悪くならないことと引き換えに、良くなる可能性も放棄することになりかねません。
変化させるには、親切さは重要なきっかけの一つになります。
マニュアルもずっと実施し続ければ、どこかで現実に合わない部分が出てきます。
お客さんの求めるものが変わってくるからです。
サービスになれて目線が高くなる、トレンドによって他のサービスや製品が欲しくなる。
ビジネスを行う上で変化への対応は避けて通れない道です。
そのときに相手のことを考えて行う親切は、思わぬビジネスチャンスとなるかもしれません。
まとめ
・親切は他の行為と結びついて成り立つ
・親切さは万能ではない
・マニュアルも大切
・親切は変化する時代に対応する一つのきっかけ
ではまた!
コメント